芸能界で活躍するキリスト教徒一覧(芸能人・有名人)

世界における信者数は約23億人で、全ての宗教の中でも圧倒的な知名度を誇るキリスト教。
この地球上の「約33%」の人間がキリスト教徒(クリスチャン)と言われており、その影響力は計り知れません。
しかし、日本に目を向けると、信者数はわずか105万人しかおらず、これは日本の新興宗教「創価学会」より遥かに少ない人数となっています。
2018年のNHKの調査によると、日本人の62%は無宗教、31%が仏教、3%が神道、0.8%がキリスト教とされており、日本は「世界で最もキリスト教が普及していない国」と評されているのです。
ただ、世間にあまり知られていないだけで、日本の芸能界やスポーツ界・経済界・政界にはキリスト教徒がたくさんいます。
そこで今回は「日本で活躍するキリスト教徒の有名人」をまとめました。
本記事で紹介している有名人はあくまでも一部となりますので、参考程度にご覧ください。

キリスト教とは

本題に入る前に、まず「キリスト教」について簡単に説明したいと思います。
(必要ない方は飛ばしてお読みください)
キリスト教とは、一言でいうと「イエスを救世主として信じる宗教」のことです。
約2000年前に、イエスとその弟子たちによって作られました。
日本でもお馴染みの「西暦」は、イエスが生まれた年を「元年(紀元)」としているように、キリスト教は現代文明の根幹に深く関わっていると言っても過言ではありません。
このキリスト教ですが、長い歴史があるが故に多くの「教派」があることをご存知でしょうか。
教派とは、同じ宗教の中の「派閥」のことで、代表的なものに「カトリック」「プロテスタント」「正教会」というものがあります。
(日本ではカトリックとプロテスタントが主流となっています)
例えば、カトリックは「ローマ教皇」を教会のトップとして特別な存在に扱いますが、プロテスタントは「人間は神様以外みんな同じ」との考えのため、ローマ教皇を特別な存在として扱うことはありません。
イエスの母「マリア」に対しても、カトリックは「聖母マリア」として崇める一方、プロテスタントは「イエス様を産んだとはいえ、一人の人間でしかない」との考えから、特別な存在としては捉えていません。
そのため、教会に「マリア像」があればカトリックの教会、なければプロテスタントの教会と判断することができます。
その他にも、聖職者のことを「神父」や「司祭」と呼べばカトリック、「牧師」と呼べば「プロテスタント」と判断することもできます。
それでは、キリスト教の基本をご理解頂いたところで、本題の「日本で活躍するクリスチャン」を紹介していきます。



アグネス・チャン(カトリック)

歌手やエッセイストであり、日本ユニセフ大使としても幅広く活動する、アグネス・チャン。
香港で生まれたアグネス・チャンは、母親が教会に通っていた影響で、生まれてすぐキリスト教(カトリック)の受洗を受ける。「アグネス」は洗礼名(クリスチャンネーム)で、羊を意味する。

ディーン・フジオカ

福島県で生まれ、24歳のときに香港でモデル活動をはじめたディーン・フジオカ。
翌年には俳優デビューし、30代になってから日本での活動をスタートする。日本語・英語・中国語・インドネシア語を操るマルチリンガルのディーン・フジオカだが、2012年に洗礼を受けてキリスト教徒(クリスチャン)となった。同年に中国系インドネシア人と結婚していることから、妻の影響で入信したと言われている。

つるの剛士(カトリック)

俳優や歌手・バラエティタレントとして幅広く活動する、つるの剛士。
つるの剛士は、親の影響で物心がついたときからカトリックの教会にいき、聖書に触れていたという。洗礼名は「アントニオ」。

大和田伸也(カトリック)

ホリプロ・ブッキング・エージェンシーに所属する俳優の大和田伸也。
弟に大和田獏、義妹に岡江久美子を持つ芸能一家だが、父親がクリスチャンだったことから幼少期に洗礼を受ける。クリスチャンネームは「ヨゼフ」。2019年にリリースされたアプリ「聴くドラマ聖書」では「神の役」を演じた。

前川清(カトリック)

長崎県出身の大御所歌手、前川清。
前川清がカトリックのクリスチャンであることは広く知られており、自身のコンサートなどでも公言している。洗礼名は「セバスチャン」。自宅の近所にある教会のパーティに「同じクリスチャンだから」との理由からノーギャラで出演したこともある。

森田順平(カトリック)

声優や俳優など、幅広く活躍する森田順平。
森田順平は、女優の「村松英子」の影響でカトリックの教会に通うようになり、洗礼を受ける。

古川登志夫

ドラゴンボールの「ピッコロ」や、ワンピースの「ポートガス・D・エース」の声を務める大御所声優、古川登志夫(ふるかわ としお)。
古川登志夫もキリスト教を信仰しており、愛読書は聖書とのこと。座右の銘は「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことにおいて感謝しなさい」(聖書 第1テサロニケ 5:16)

井上芳雄(プロテスタント)

福岡県出身で、知念里奈を妻にもつ俳優、井上芳雄。
2019年にリリースされたアプリ「聴くドラマ聖書」でイエス役を演じた井上芳雄だが、自身もクリスチャン(プロテスタント)であることを公表。制作発表会では、「イエス様の役を演じるというのは想像を超えているため、どうしたら良いのか分からなかった。きっと神様が読ましてくださるだろうと、毎回お祈りをしながら録音を始めた」と語った。

知念里奈(プロテスタント)

沖縄県出身の女優で、俳優の「井上芳雄」を夫にもつ知念里奈。
彼女はインタビューで「クリスマスは家族みんなで教会の礼拝に出て讃美歌を歌い、お祝いします」と語っている。

加藤紗里(カトリック)

お笑い芸人「狩野英孝」と付き合っていたことで一躍脚光を浴びた、タレントの加藤紗里。
加藤紗里は、自身のインスタグラムで家族全員が「カトリック」であることを公言している。

藤田朋子(プロテスタント)

東京の世田谷区出身で、ホリプロ・ブッキング・エージェンシーに所属する女優、藤田朋子。
藤田朋子は、高校・大学と「キリスト教系」の学校に通っており、また自身のブログでもクリスチャン(プロテスタント)であることを公表している。

川平慈英(プロテスタント)

沖縄県出身の俳優で、熱狂的なサッカー中継のキャスターとしても有名な川平慈英(かびら じえい)。
川平慈英は、母親の影響で幼少期から教会に通い、プロテスタントのクリスチャンとなった。

岡本信彦

僕のヒーローアカデミアの「爆豪勝己」、鬼滅の刃の「不死川玄弥」の声を務める人気声優・岡本信彦。
岡本信彦は、2017年に開催されたトークショーで、自身がキリスト教徒であることを公言している。

VERBAL(プロテスタント)

アーティストやプロデューサー、実業家として幅広く活動する、m-floの「VERBAL(バーバル)」。
在日韓国人の3世で、国籍は「韓国」にあるVERBALだが、彼は大学1年生の時にアメリカでキリスト教と出逢い、クリスチャンとなった。きっかけは「大失恋」だったという。

関義哉(プロテスタント)

島田紳助がプロデュースした男性アイドルグループ「新選組リアン」の元リーダー、関義哉(せき よしや)。
関義哉は、父親が「京都グレースバイブルチャーチ(教会)」の牧師であったことから、自身も2002年にプロテスタントの洗礼を受ける。新選組リアンの選考合宿の際も、「クリスチャンのためお経などは出来ない」と述べた。

藤村美樹(カトリック)

1970年代に国民的人気を誇った女性アイドルグループ「キャンディーズ」の元メンバー、藤村美樹。
藤村美樹は、キリスト教(カトリック)の家に生まれ、幼少の頃に洗礼を受ける。洗礼名(クリスチャン・ネーム)は「マリア・ローザ」。教会で定期的に開かれる勉強会や清掃活動(奉仕活動)にも積極的に参加している。

南沙織(カトリック)

沖縄県出身の元アイドルで、写真家の「篠山紀信」の妻・南沙織。
南沙織はキリスト教(カトリック)を信仰しており、「シンシア(月の女神)」という洗礼名を持っている。

こじまいづみ(プロテスタント)

2000年初期に「花*花」という女性バンドで一世風靡した歌手のこじまいづみ。
こじまいづみは、日本基督教団「高砂教会員」であるクリスチャン(プロテスタント)で、この「高砂教会」でゴスペルに出逢う。

綾戸智恵(プロテスタント)

大阪出身のジャズシンガーで、遅咲きの歌手としても有名な綾戸智恵(あやど ちえ)。
彼女もキリスト教(プロテスタント)を信仰するクリスチャンである。綾戸智恵は、高校卒業後に渡米し、ロサンゼルスのライブハウスやプロテスタント教会でゴスペルを歌ったり、ピアノ演奏をしたりしていた。

かまやつひろし(プロテスタント)

グループサウンズ「ザ・スパイダーズ」のメンバーとして、一時代を築いた歌手のかまやつひろし(ムッシュかまやつ)。
彼は祖父が熱心なクリスチャンだったことから、その血を受け継ぎクリスチャン(プロテスタント)となる。2017年3月に他界した際、葬儀は世田谷区の「頌栄教会」で行なわれた。



滝川クリステル(カトリック)

2019年に衆議院議員「小泉進次郎」と結婚した、フリーアナウンサーの滝川クリステル。
滝川クリステルは、フランス人の父親と日本人の母親のもとに生まれたクリスチャンで、カトリックを信仰している。小泉進次郎との挙式は、長野県軽井沢の教会で極秘に行なわれた。

ラルフ鈴木(カトリック)

東京の杉並区出身で、日本テレビアナウンサーのラルフ鈴木。
日本人の父親、オーストリア人の母親を持つ彼だが、以前は本名の「鈴木崇司」で活動していた。しかし、彼には「ラルフ」というクリスチャンネームがあり、また風貌もハーフらしい顔立ちのため、2017年より「ラルフ鈴木」に変更して活動している。

加藤一二三(カトリック)

福岡出身の「将棋棋士」であり、現在はタレントとしても活躍する加藤一二三(かとう ひふみ)。
加藤一二三が30歳のときに、カトリック下井草教会で洗礼を受け「パウロ」という洗礼名を授かった。当時、将棋人生に行き詰まりを感じ、何をしても空回りだったことから、信仰をはじめたという。

羽生理恵(カトリック)

将棋の棋士である「羽生善治」を夫にもつ、元女優の羽生理恵(畠田理恵)。
彼女はキリスト教(カトリック)を信仰していることで知られている。

三遊亭らん丈(カトリック)

立教大学文学部の「キリスト教学科」出身で、市議会議員でもある三遊亭らん丈(さんゆうてい らんじょう)。
三遊亭らん丈は、カトリック教会所属の「クリスチャン落語家」として知られている。

陣内大蔵(プロテスタント)

山口県出身のシンガーソングライター、陣内大蔵(じんのうち たいぞう)。
彼は、父親が「日本連合基督教共励会会長」を務めていたことから、幼少期よりキリスト教(プロテスタント)を信仰する。実家は教会で、現在は自身も牧師となる。

久米小百合(プロテスタント)

シンガーソングライターで、キリスト教音楽家の久米小百合(旧姓:久保田小百合)。
「異邦人」という代表曲を持つ彼女だが、久米小百合は23歳の時に「めじろ台のキリスト教会」でプロテスタントの洗礼を受ける。その後26歳で芸能界を引退してからは、クリスチャンの「教会音楽家」として活動する。

押尾学(カトリック)

幼少期にアメリカで8年過ごしていた元俳優、押尾学。
2009年に「麻薬取締法違反」と「保護責任者遺棄致死罪」で懲役2年6ヶ月の実刑判決を受けた彼だが、裁判で自身がクリスチャンであることを告白した。拘置所では、毎日イエス様とマリア様に懺悔をしていたという。

アレックス・ラミレス

ベネズエラ出身の元プロ野球選手で、現在はタレントとしても活躍するアレックス・ラミレス。
ラミレスは自身の著書「ラミ流」でキリスト教を信仰していることを明かしている。

下柳剛(カトリック)

長崎県出身の元プロ野球選手で、現在は野球解説者やタレントとしても活動する下柳剛(しもやなぎ つよし)。
下柳剛は、親がキリスト教(カトリック)を信仰していたことから、自身も中学時代まで教会の学校に通う。カトリックのトップ「ローマ教皇(ヨハネパウロ2世)」が長崎に訪問した際、小学6年生だった下柳は教皇から頭を撫でられたことがある。

長嶋一茂(カトリック)

東京都出身の元プロ野球選手で、現在はタレントとしても活躍する長嶋一茂。
「パウロ」という洗礼名を持ち、自身がキリスト教(カトリック)であることは公言している。

麻生太郎(カトリック)

第92代内閣総理大臣で、熱心な「カトリック信者」でもある麻生太郎。
麻生太郎の祖母「吉田雪子」がカトリック信者だったこともあり、麻生太郎も幼少期からカトリックの受洗を受ける。洗礼名は「フランシスコ」。麻生太郎が内閣総理大臣に就任したときは、ドイツの新聞で「日本にカトリックの総理が誕生」と報じられたほど。カトリックのトップである「ローマ教皇」も大いに喜んだという。

石破茂(プロテスタント)

鳥取県出身の日本の政治家、石破茂。
石破茂は、母方の曽祖父(ひいおじいちゃん)がキリスト教徒だったため、4代目のクリスチャンとなる。教会付属の幼稚園に通い、18歳のときに「プロテスタント系」では日本最大の組織である「日本基督教団」の鳥取教会で洗礼を受けた。

海江田万里(カトリック)

東京都の杉並区出身で、旧民主党の代表でもある日本の政治家、海江田万里(かいえだ ばんり)。
海江田万里は、母親が「カトリック信者」だったため、幼い時から教会付属の幼稚園に通い、洗礼を受けている。

鳩山一郎(プロテスタント)

日本の政治家で、第52代・53代・54代の内閣総理大臣を務めた鳩山一郎。
鳩山一郎は熱心なクリスチャンで、讃美歌を歌うために毎月のように親戚を集め、鳩山会館で歌っていたという。ちなみに孫である鳩山由紀夫(第93代内閣総理大臣)は信仰していない。

吉田茂(カトリック)

第45代・48代・49代・50代・51代の内閣総理大臣を務めた大物政治家、吉田茂。
吉田茂の妻「雪子」がカトリックだったこともあり、吉田家は息子(長男)の健一を除きみんな信者となる。しかし、極右(右翼)による標的となることを避けるため、吉田茂自身は生涯洗礼を受けなかった。洗礼を受けたのは吉田の死後で、「ヨゼフ・トマス・モア」という洗礼名で天国に送られた。

井深大(プロテスタント)

盛田昭夫と共に、ソニーの創業者である井深大(いぶか まさる)。
早稲田大学時代に、恩師の「山本忠興(やまもと ただおき)」の影響で「日本基督教団」の富士見町教会に通うようになり、洗礼を受けてキリスト教徒となる。

小林富次郎

ライオン株式会社の創業者で、熱心なクリスチャンでもあった小林 富次郎(こばやし とみじろう)。
1888年、当時36歳のときに多聞教会で牧師の「長田時行」より洗礼を受けキリスト教徒となる。のちに「そろばんを抱いた宗教家」と呼ばれるようになった。

長谷川町子(プロテスタント)

日本初の女性プロ漫画家で、サザエさんの生みの親でもある長谷川町子。
長谷川町子は、熱心な信仰者であった母親の教えにより、自身もクリスチャンの道を歩む。しかし雑誌の取材では「私、怠け者で、会の集まりにもほとんど行ってないので、あまり偉そうなことは言えませんけど…」と語っている。

新渡戸稲造

東京女子大学の初代学長を務め、旧五千円札の顔ともなった教育者の新渡戸稲造。
新渡戸稲造は、札幌農学校の学生時代に、「少年よ大志を抱け」の言葉で有名なクラーク博士の影響でクリスチャンとなった。

野口英世(プロテスタント)

世界的に有名な医学者であり、千円札の顔にもなった野口英世。
1895年に、英語を学ぶために通っていた会津若松の「若松栄町教会」で洗礼を受け、クリスチャン(プロテスタント)となった。