アイライト
人物の瞳に光を当て、瞳に輝きを与える照明、または小型照明器具のこと。
アイリス
絞り。撮像面に入る入射光量を調整する機構のこと。
アイレベル
人間の目の高さのこと。
アウトフォーカス
被写体に焦点が合っていない状態のこと。焦点が合っている状態からボカす事をフォーカスアウト、その逆をフォーカスインという。
アオリ
被写体を下から見上げるように仰角で撮影すること。または、被写体を下方から照明すること。
あげる
照明を明るくすること。照明バトンを上昇させること。
あご
番組作りの際の食費のこと。
あし
番組作りの際の交通費のこと。
アシスタントディレクター
ディレクターのアシスタント。「AD」と記す。
アシスタントプロデューサー
プロデューサーのアシスタント。「AP」と記す。
アッセンブルモード
ビデオ編集のひとつで、番組内容順に必要な部分をマスターテープ上にタイミングを合わせて順次記録していく方法。
頭合わせ
インサート編集で、受け側のIN点に合わせて編集すること。
アップ | アップショット
クローズアップショットの略称。人物の場合、肩から頭までをフルフレームで撮影するサイズのことをいう。「UP」と記す。
アテレコ
洋画やアニメに声を入れる作業。
アバンタイトル
番組の冒頭、タイトルの前に、その番組の知識を視聴者に与える為のミニ番組。
アフレコ
アフター・レコーディングの略称で、和製英語。無音で撮影後、後から台詞やBGMを録音する。
ありもの
自分たちの撮ったオリジナルに対して、ライブラリーなどの既成の映像。
アートディレクター
美術監督。小道具、大道具さらには衣装も含め、ドラマの美術側面を総合的、全般的に監督する人。プロダクション・デザイナーと呼ばれることもある。
アームアップ | ダウン
撮影用クレーンの操作法。クレーンアップ・クレーンダウンとも言う。
アングル
被写体に対するカメラの角位置や角度。
アンビエンス
反射、反響などによる音の広がりや奥行感、臨場感のこと。
いかす
照明器具を点灯すること。または回路に電源を入れること。
イコライジング
イコライザーを操作し、映像では高域のF特補償などを行なうこと。音声では音質をコントロールすること。
衣装 | スタイリスト
衣装の選定、制作、調達など、衣装を用意する人。撮影時には衣装を整える人。
板付き
シーンの冒頭から画面上に登場人物が立っていること。
位置決め
セットや物の配置、セット上の出演者の位置や動きを決めること。
イマジナリーライン
同一場面で人物や物の位置関係、方向性などを、視聴者に混乱させないように定める想定上の線のこと。
入り
局や撮影場所へはいること。
イメージショット
作品のテーマを象徴したり、人物の印象を強めるためのショット。番組のストーリーとは直接関係のないものが多い。
インカム
「インターカム」の省略。スタジオや中継現場などでスタッフ同士が会話をする為の装置。
インサート
連続している映像に、別の映像を挟み込む編集技法。または、別の音声を挟み込むこと。
イントレ
カメラ位置を高くしたい時に使う工事現場の足場のような台。
ウエストショット
人物を撮影する時のカメラサイズの一つ。腰から上がフレームに収まるサイズ。「WS」と記す。ミディアムショットともいう。
内トラ
スタッフがエキストラとして出演すること。
雲台
カメラを載せる台のこと。通常は三脚の上部に取りつけられている。
絵かぶせ
音を主体に編集すると、画的に見苦しい部分が出てくる。その部分に違う映像をインサートする手法のこと。
エキサイター
音の子音を強調して、音にメリハリをつけるエフェクター。
絵コンテ
カット割されたシナリオに基づき、実際に絵を描いて1カットごとの構図を示したもの。
エッジライト
被写体の斜め後方、または横方向からの照明のこと。
NG
「No Good」の省略。失敗や不採用、スケジュールが合わないときのこと。
絵伸ばし
映像と音声のキュータイミングをずらして編集する手法で、インサートの一つ。
MA
映像の音声(台詞・効果音・音楽・ナレーション等)をミキシングして仕上げること。
エレベーション
照明プランの図面、または仕込み図のこと。
エンドロール
映像作品の最後に流れるスタッフやキャストを示したロールテロップ。
大道具
舞台装置で大きなもの、木、書割(背景に街並みや山などを大きな板に描きつけて情景を写すもの)などの撮影用セットを作る人。また、セットの建て付けや、木、岩など大きなセットを扱う部署の人のこと。
おかま
スクープライトのこと。美容室のパーマ用のおかまに似ていることからそう呼ばれる。
おさえ
キーライトによってできた影の部分と暗い部分を補正するための照明。
押す
予定時間を過ぎてなお作業が終わらないこと。
音打ち
音楽の打ち合わせのこと。
音残し
次のカットに音をこぼすこと。
オフ
スケジュールに予定が入っていない状態や休日のこと。また、被写体が画面の外にあること。
オフショット | オフシーン
インタビュー撮影などで、取材対象者を意図的に画面から外し、同席している違う人物や雑感を撮影すること。
オフマイク
マイクアレンジで、音源からある程度距離をおきマイクセットすること。
オフレコ
非公式、公表しないという意味。
おべた
照明器具のスタンドで、一番低いもののこと。おさらともいう。
オーバーダビング
音楽録音で、収録されたテープに更に音を重ねていく手法のこと。
オーバーラップ
編集技法の一つで、二つ以上の映像を重ねながら繋げること。
オープンセット
屋外に作られたセット。元々ある建物を使う場合も、新たにその撮影の為だけに作られる場合もある。
オン・エアー
番組放送中、あるいは放送すること。スタジオでは、調整卓を本番前に切り替えるとスタジオの入口に付けられた赤色の「ON AIR」警告ランプが自動的に点灯する。
音効
音楽効果の略称。映像にBGMを選曲する人を音効さんという。
音声 | 録音
マイクを使い、役者の台詞を録音・調整する人。
オンマイク
マイクアレンジで、音源に対し近距離にマイクセットする収音方法。
オンリー
台詞だけを後で収録すること。編集作業で映像と合わせる。
顔合わせ
映画やドラマ、舞台など、初めてスタッフキャストが集合すること。
肩ナメ
人物の後方から、肩越しに撮影する構図。
カットイン | カットアウト
編集点の開始点、終了点のこと。
ガバチョ | ガムテ
ガムテープのこと。
上手(かみて)
客席から見て、舞台の右手を上手、スタジオではカメラ位置から見て、右手を上手という。ただし英語では舞台上から見た方向を言うので逆になる。
カメアシ
カメラマンのアシスタント。「CA」と記す。
カメラサイズ
撮影する画面のサイズのこと。人物の場合「UP(アップ)」「BS(バストショット)」「WS(ウエストショット)」「FS(フルショット)」「LS(ロングショット)」などで表す。
カメラマン
スタジオやロケーション現場でカメラを操作し、タレントや役者を撮影する。「C」と記す。
カメリハ
カメラリハーサルの略称。カメラワークを確認する目的で行なわれるリハーサル。
ガヤ
ドラマや映画で、見物人やお店の客など、特定の動きや台詞が設けられていない人たちのこと。
からショット
背景だけで、人物が写っていないショット。
カラーコレクター
映像信号の色補正を行なう装置のこと。
監督
映画制作の演出担当者。TVではディレクターに相当する。
カンパケ
「完全パッケージ」の省略。CMや提供テロップなどが全て含まれた放送用テープのこと。
冠番組
自分の名前が、番組名の中に入っているもの。
技打ち
カメラワークや照明などの技術的な打合せのこと。
消えモノ
撮影時に使用する消耗品や食べ物のこと。
脚本家
映画やドラマ、舞台の脚本(シナリオ)を書く人。
キャスティング
キャスト・出演者を集める人。また、キャスト・出演者のスケジュールを調整する人。
ギャランティ
出演料のこと。
競合
クライアントが同業種の会社の場合を競合という。また、ある特定の広告(CM等)に出演した場合、そのCMが使われている間は、同業他社、競合会社の広告には出演できないという規則がある。
魚眼レンズ | フィッシュアイ
画角がほぼ180度のレンズ。全天レンズともいう。
キー局
東京に拠点を置く、ローカル局の中心となるテレビ局。日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京のこと。全国放送の番組をローカル局に流したりするが、ローカル局が制作した番組を流す場合もある。
キープ
スケジュールを確保、予約することをいう。また、撮影したフィルムを保存すること。
キーライト
主光線のこと。人物に対する最も重要な照明技法。
空撮
エリアルショット。航空撮影のこと。
グラフィックデザイナー
撮影したデータを加工したり、文字を加工するデザイナーのこと。
クランクアップ
ドラマや映画の撮影が全て終了し、スタッフ、キャストが上がる日のこと。それぞれの役者の出番が終了する日のことはオールアップという。
クランクイン
ドラマや映画などで、初めて撮影に入る日のこと。
クルー
撮影隊のこと。テレビでは、ディレクターを含めたロケスタッフ全員の意味。
クローズアップ
大写し、接写のこと。
くわれる
主となる被写体より、周りのものの方が目立つこと。
クール
放送期間の単位。通常3ヶ月13週を1クールという。
けつかっちん
時間の最後が決められていて、時間の延長や延期が許されないこと。
結髪(けっぱつ)
主に日本髪を結う職人。
ゲネプロ
オペラやバレエ、演劇などにおいて、初日公演の本番間近に、本番同様に舞台上で行なう最終リハーサルのこと。
ケラレ
レンズの鏡筒により、レンズの周辺からの光が遮られ、画面の明るさが低下すること。または、フィルターなどを使用した場合、縁や枠が画面に出てしまうこと。
構成作家 | 放送作家
放送番組(テレビ番組・ラジオ番組)制作における「企画・構成」と呼ばれる仕事を専門に行なう作家。構成を行なう作家との意味で構成作家という。
香盤表
撮影をスムーズに行なう為に、登場人物や小道具、衣装などを表にしたもの。シーンごとに分類したものや登場人物により分類したものなどがあり、目的に応じて必要な香盤表を作成する。
越しショット
画面の手前側に人物や物を入れ込んで撮影すること。
小道具
撮影で使う小さい道具を用意したり、演出上必要な細々した物品を作成する人。また、小道具を用意する部署の人のこと。
コピーバック
音戻し。MA作業が終わったワークテープを放送用VTRに戻すこと。
ころがし
照明器具をフロアーやセットの台の上に、スタンドを使わずそのまま置いて使用すること。
ゴースト
目的の映像に対し、不要なノイズ光のこと。
コーディネーター
テレビ番組やCM、雑誌などの取材で、現地での事前リサーチや取材許可手配、海外ロケでは通訳などを行なう人や会社のこと。
コンテ
撮影に必要な映像や音声に関する事項(台詞・カメラ割り・効果音・スーパー等)を記入した台本。
サイトライン
劇場における観客の視線のこと。劇場設計および明かり合わせに非常に重要な要素である。
サイドライン
横から当てる照明、測光のこと。
サイレント
音なしで撮影すること、またはその作品のこと。
サスペンションライト
照明器具を真下に向けて照明すること。サス(SUS)ともいう。
サブ
サブ・コントロール・ルームの省略。スタジオ内のガラス張りになっている調整室。放送局において収録スタジオごとに設置されており、スタジオ内のカメラの切り替えや調整、照明の調光などを行なう部屋。
座布団
タイトルやアドレスのテロップのベースとなるカラーパターン。
サラウンド
マルチチャンネル音響のこと。ステレオフォニックでは表現しきれない定位感や奥行感、音に包まれる感覚を再現する。
三脚
カメラを載せて固定し撮影するための三本の脚部から成る機材のこと。通常は雲台と組合わせて使用する。
残像
被写体が動いたとき、元の位置に象が尾を引いて残る現象。
自前
「自己負担」を意味する。「衣装は自前」と言った場合「衣装は自分の手持ちの服を着てくる」という意味。
下手(しもて)
客席から見て舞台の左手のこと。カメラ位置から見て左手のこと。
順光
カメラ方向から照明される光のこと。人物照明ではベースライト効果が得られるよう照らすことが加わる。
順撮り
ドラマ等の撮影において、カット順、あるいはシーンの順に撮影していくことを「順撮り」と呼ぶ。
助監督
映画制作の監督のアシスタント。
ショックマウント
マイクの防振装置ホルダーのこと。
ショット
日本では「カット」と呼ばれるもの。切れ目のない連続した映像の繋がりを言う。
シークエンス
シーンの流れ、話の筋の流れのこと。
シーケンス
連続した映画やテレビの映像で、ある程度まとまった部分を指す。ショット(カット)の集まりがシーンとなり、シーンの集まりがシーケンスとなる。
スイッチャー
番組制作上、複数の映像を切り替え、連続した映像を作る技術者のこと。テクニカルディレクターが兼務することもある。
スカイライト
天空光の代用として使用するスタジオ用大型照明器具のこと。大面積をフラットに照明する場合に用いる。
スクリプター
脚本作家、あるいは監督の助手のこと。撮影現場での演技の繋ぎや状況を記録する係。
スタンドイン
カメリハ等の際に、構図や照明を決める為に、本来の出演者ではなく代理が同じ位置に入ること。
スタントマン
俳優が出来ない危険なシーンを代わりに演じる軽業師。
スチル再生
ビデオテープに連続記録された映像信号の一コマ分を静止させて再生すること。
ストロボ撮影
ビデオカメラは1フレームが1/30秒に対して、ストロボの発光時間は1/2000秒と極めて短いため、速い動きの被写体でも画面上ではほとんどブレることなく鮮明な映像が得られ、運動の解析等では大いに威力を発揮できるもの。
スピル
被写体、あるいはホリゾントなど、必要としないところに光が漏れること。
スポンサー
本来は広告業界用語の一つ。テレビ・ラジオ等の電波媒体を利用して商品のPRを行なう広告主を指す。
ズームフォロー
人物など、動く被写体をズーム操作でサイズを修正しながら撮影すること。
ズームレンズ
連続的に焦点距離を変化させることができ、ピントズレを生じない機能を持ったレンズのこと。
セイムサイズ | 同ポジ
カットを同ポジ、同尺でインサート編集すること。
接写
小さい被写体を拡大撮影すること。それほど小さいもので無ければ標準レンズの前玉にプロクサー(クローズアップレンズ)を装着したり、レンズのマクロ機構を利用して撮影することも可能。
双指向性マイクロホン
両指向性マイクのこと。指向性が8の字をしている。
空幕
スタジオでホリゾントの代わりに使う幕のこと。
タイアップ
スポンサー企業との協力で番組を制作すること。ドラマなどの画面にタイアップ先のホテルや商品を写したり、企業名を番組終了時にタイトルに入れたり、ラジオではクレジットのアナウンスを流したりする。
タイトショット
画面に隙がなく被写体を強調できるようサイズを少し上げたショット。「TS」と記す。
台本
ドラマ、映画、演劇の台詞や動作を書いた本。シナリオともいう。
タイムキーパー | スクリプター
時間管理、シーンの繋がり、台詞のチェックを行なう人。
宅送
深夜まで収録が続いた時、タクシーで出演者などを帰らせること。
たこ
照明分岐用コードのこと。二股、三股などがある。
立ち位置
出演者が立つ位置、立たせる位置。
タッチライト
アクセントを付けるための照明のこと。音楽番組の照明ではホリゾントやセットなどによく用いられる。
縦パン
縦にカメラをパン(ティルト)するカメラ操作のこと。
ダブルブッキング
同じ日や時間に違う仕事を入れてしまうこと。
ダビング
映画やテレビ、ラジオの番組制作において、二つ以上の音や画面を再生し、混ぜ合わせて一本にまとめ、収録する作業のこと。
ターリー
カメラの上や前についた赤いランプ。点灯は映像送り出し中を表す。
単発
レギュラーではないスペシャル番組のこと。単発がきっかけでレギュラー番組として昇格する場合もある。
地明かり
舞台やスタジオ床面を均一に照明した明り。
中継車
数台のカメラ、映像切り替え卓、音声ミキシング卓、連絡用無線機、FPU装置、VTR、ケーブル、各種モニター、発電器などを装備し、局外での番組制作機能を備えた車両。報道、スポーツ、舞台中継などの番組で活用される。
超指向性マイクロホン
遠くの音を明瞭に収音できるマイク。ショットガンマイク高周波型のものやマイクユニットを複数使用したアレーマイクなどがある。
ちらつき
明るさが周期的に変化することで、フリッカーともいう。
ツーショット
人や物を撮影する場合、二人または二つで画面構成したもの。
つけパン
動く被写体を、カメラをパンしながら撮影すること。フォローパンともいう。人物をつけパンする場合は、目線の方向を少し空けてフォローすると進行方向がハッキリする。
つなぎ撮り
「編集撮り」ともいう。すでに録画されている画の後にノイズの乱れがなく次の画を録画する方法。
吊込み
照明プラン図に基づいて、指定の照明器具を指定された位置に吊り下げること。
出
撮影場所、スタジオから出ていくこと。
テイク
一つのカットの一回分の撮影のこと。
デイシーン
昼間をイメージした場面。
ティルト
カメラアングルや照明の光軸を縦方向に動かすこと。上方向はティルトアップ、下方向はティルトダウンという。
ディレクター
番組制作の演出担当者。映画では映画監督に相当する。「D」と記す。
テクニカルディレクター
技術に関する制作担当責任者。「TD」と記す。
テスト
本番前のリハーサル。ロケ現場で使われる言葉で、スタジオ撮影の場合「リハーサル」ということが多い。
てっぺん
24時のこと。時計の短針と長針が真上を向くことが語源。
デッドルーム
室内残響音の少ない部屋のこと。
手持ち
三脚などに載せずにカメラを手でもって、または肩に担いで撮影すること。
てれこ
あべこべ、くい違い、入れ違いなど、順序が反対になること。もしくは反対にすることの略称。
テロップ
画面にのせる文字。「スーパー」ともいう。
同期走行
二台以上の録音機を同時に運転する場合、各機が同じ速度で走行しなければならない。この場合にタイムコードなどを使って同じ速度で走行させることを同期走行という。
ト書き
台本(シナリオ)上で出演者の動きやシーンの状況などを示す文章。
時計
撮影する物品などを、時計の針の回転方向に少し回転させること。
床山(とこやま)
かつらを結う職人。
ドライ
撮影前の一番初めのリハーサル。カメラを使用しないで、それぞれのスタッフ立ち会いのもとで行なうリハーサル。各スタッフにはこのリハーサルで役者の演を確認し、それぞれの表現手法を考える。ドライリハーサルともいう。
トラック
テープ及びディスクの映像、音声などが記録されている帯のこと。
ドリー
カメラを被写体に接近させたり遠ざけたりして撮影する手法。カメラを載せる三脚や台車を載せるキャスターの事を意味することもある。
どん
レンズサイズの上限、下限など、それ以上は到達できない領域のことをいう。望遠側が「どん」であるというと、これ以上はレンズの焦点距離の関係でサイズアップ出来ないということ。
ナイトシーン
夜をイメージしたシーン。
長玉
標準レンズよりも長焦点の望遠系レンズ。長玉を使うことにより、人物撮影では背景をボカす効果が得られる。
生テープ | バージンテープ
いかなる信号も全く記録されていないテープのこと。
なめる | なめショット
主たる被写体を画面の奥に配置し、手前に別の被写体を配置することにより構成された画面。「越しショット」と同義語としても使われることもある。
ナレーション
画面に登場して語るのではなく、画面の外から映像について解説や説明をすること。ドキュメンタリー番組では、映像の補足説明のほかに、制作者の意図を表現するという目的を持つ。シナリオ上では「N」と表記される。
南京結び
ステーをとる時などに使うロープの結び方。しっかり固定でき、ゆるまず、かつときやすいので便利。
ニーショット
人物を撮影する時のカメラサイズの一つ。膝から頭までが入る大きさの画面サイズをいう。
ぬすむ
実際の被写体とカメラの位置関係ではうまく撮影できないような状況で、本来あるべき位置から被写体を動かして撮影すること。
伸ばす
生放送において、進行が早すぎたりトラブル解決までの間、出演者のトークで時間稼ぎをしてほしい時にスタッフが両手でゴムを伸ばす仕草をして伝えること。
ノーズライン
人物の鼻の方向を示すライン。
ハイアングル
撮影対象に対して、高い位置から撮影するカメラポジション。
ハイスピードカメラ
人間の視覚ではとらえられない速い動きの被写体を撮影するためのカメラ。
ハイハット
雲台と三脚の間にセットした三脚の伸縮以外にカメラの高さをアジャストする円筒形のアダプター。
俳優担当
役を振り分け配役を決める人。役に合う役者を集める人。また、役者のスケジュールを調整する人。
ぱかつき
画面全体の映像が瞬間的に明るくなったり、暗くなったり変化すること。
ハケル
出演者が画面の外に出ること。
バストショット | バストサイズ
人物を撮影する時のサイズ。概ね胸から頭が写るサイズで「BS」と記す。
パターン
図形や説明文を硬いボードなどに固定し、カメラで撮影しやすいようにしたもの。民放ではフリップと称する場合もある。これはパターンをめくる動作をフリップというところからきている。
バックトーク
スタジオ出演者側から副調PDへの連絡システム。
バックライト
被写体の上部後方より被写体の背面に光を投射し、被写体の輪郭を背景から浮立たせ、髪の毛につやを与えるなど、立体感、質感をつくる光。
場見り(バミリ)
出演者の立ち位置やセットを置く位置に付けられた印のこと。
場見る
出演者の立ち位置やセットを置く位置に印を付けること。
ばらし | ばらす
片づけること。スケジュールを変更すること。
ばれる
その場で解散したり、その場から帰ってしまうこと。また、撮影対象物以外の、出来れば映したくないものが画角に入ってしまうこと。
パン | パンニング
カメラの向きを意図的に変える動作をパンという。もともとは横方向の動作のみをパンと称していたが、現在では上下方向の動作も含めパンということが多い。照明では、照明器具の光軸の向きを左右に振ることをいう。
反時計
撮影する物品などを、時計の針の回転とは逆の方向に少し回転させること。
パン棒
カメラのパン・ティルトなどカメラの向きを上下左右に変えるための棒。カメラの向きを変えるための操作棒。
引く
特定の画面サイズより広い範囲を写し込む為に、カメラ位置を後退させたりズームレンズの焦点距離を短く(ズームバック)すること。
ひっかけ
「なめる」際の、なめ方(手前と奥との間隔)が浅い時に使う言葉。
ピン
ピント、フォーカスのこと。ピンがあまいといえば、ピントが少しぼけており、ジャスピンはピントがよく合っていること。
フィックス
カメラを固定したまま、かつ画像も固定したままで撮影すること。
フォーカスイン
徐々に焦点を合わせて目的の被写体を明確にすること。
フォロ-フォーカス
連続したショットの中で、対象の動きに応じて連続してフォーカス送りをすること。
吹き替え
外国語の台詞を俳優の口に合わせて日本語で録音し直すこと。
副編集長
編集長の補佐。
フットライト
被写体の下方から当てる照明光。人物照明ではフットライトを強く当てると怪奇な感じを与える。
フラグ
照明器具の1つで旗状の遮光物。長方形の枠に黒い布を被せたものが多い。
ブラックライト
紫外線ライトのこと。
フリーズ
テレビ画面の動きを止めること。
フルショット
被写体の部分ではなく全体が画面に収まっているサイズのこと。人物撮影では全身が画面に収まるサイズ。「FS」と記す。
プレビュー
編集のつなぎ目を確認するために、編集記録に先立ち編集装置を制御して編集記録実行時と同様の編集動作を行わせること。
フレーミング
画面の構図を決めること。
フレームアウト
画面内の被写体が画面外に外れること。例えば、動く被写体のフォローをやめること。被写体は画面からフレームアウトする。
フレームイン
画面外の被写体が画面内に現れること。例えば、背景だけの画面に出演者が歩きながら登場するような状況のこと。
フロアーディレクター
ビデオのスタジオ収録において、撮影スタジオ内でディレクターの指示に従って取り仕切る役どころ。「FD」と記す。
プロデューサー
企画の選定や主要スタッフ、キャストの選定、予算調達など、制作統括を行なう人。ただし、制作会社や立場によって異なる。「P」と記す。
ブーム
マイクスタンドの一種。ストレートスタンドにアームがついたもの。
ヘアメイク
モデルに、撮影の目的に合ったメイクや髪形を作る人。
編集者
雑誌のコーナー担当の人。企画の発案や編集を行なう人。
編集長
雑誌編集作業の全てを統括する責任者。
ホリゾント
劇場のステージの奥に設けられた白い壁、またはスタジオ周辺に設けられた白い壁のこと。
本番
実際の番組収録、または放送をいう。テスト本番と言えば、テストで上手くいけばそのまま収録してしまうこと。ぶっつけ本番といえば、テストしないでいきなり本番をすること。
ポン引き
アップショットの画面から続いて同アングルのルーズショットの画面にすること。逆をポン寄りという。ポン引きやポン寄りは画面切り替えが単調に見えるので嫌われることが多い。
My Book
タレントモデルの営業用の資料ファイルのこと。自身がこれまでに出演したCMや番組、雑誌やカタログ、またはイメージ資料としての写真をファイルにまとめたもので、オーディションや打ち合わせ、仕事に行く際に携帯しておくもの。単に「ブック」ともいう。
前説
収録前にADや若手芸人が諸注意や場を盛り上げること。
前玉
レンズの入射側、先端のレンズのことを指す。工学的にはフォーカスを合わせるレンズのこと。
前ピン
被写体の手前にピントが合っていること。後ろに合っている場合は「後ピン」という。
巻き
進行を急がせること。出演者のトークや進行を早めてほしい時、スタッフが人差指で渦を描いて伝えること。
まくら
番組作りの際の宿泊費のこと。
マスター
シーンを構成する上で、最も基本となるショットのこと。
待ちショット
背景だけで、人物が写っていないショットから数秒後に人物が入ってくるショット。
マッピング
ある画面の一部に別の画像を張り付けること。三次元の物体の表面に二次元の模様を張り付けること。
見切れる
画面に入りたくないものが写り込んでしまうこと。セット撮影の場合、セット以外のものが写り込んでしまうこと。
見た目
役者が見たと思われる映像をカメラで疑似的に撮影すること。見た目ショット。人の見た目のほか、鳥の見た目、犬の見た目などがある。
ミディアムアングル
ハイアングルでもなくローアングルでもない、被写体の目線とほぼ同じ高さの最も素直で基本的なアングル。
目線 | アイライン
人物の見ている方向。対談や座談会では出演者のワンショットでもその人物の位置がわかるよう目線の方向、目線方向の余白の開け方などに留意して撮影しなければならない。このように目線方向によってお互いの位置関係を混乱なく伝えるように映像を整えることを「目線合わせ」という。
もぐる
映像の黒い部分の階調が充分でなく、ディテールが見えなくなること。
持ち道具
出演者の携帯品、装身具のこと。
八百屋
物や本を並べて撮影する時、水平に台を置いたのでは撮影しづらい為、台を傾斜させることをいう。八百屋の野菜を並べる台が傾斜していることから、台を傾斜させることを「八百屋にする」という。
ユーロビジョン
ヨーロッパ放送連合が運営する西ヨーロッパ諸国間ニュース番組交換網のこと。
横パン
カメラを水平方向にパンすること。垂直方向に操作すること(ティルト)を「縦パン」ということに対する言葉。
よだれかけ
人物への照明で起きる、あごの下から胸当たりに出来る人物の影をいう。この影はバックライトがトップライトのような角度になると生じやすい。
寄り
バストショットやアップショットなど、比較的寄った映像を指す。また、現在の画角より寄った映像のこと。
ライター
雑誌などでタイトルや記事を考え書く人。
ライトアシスタントディレクター
ライトディレクターのアシスタント。「LAD」と記す。
ライトディレクター
証明の責任者。「LD」と記す。
ライブルーム
反射音、残響音などが多い部屋をいう。逆に少ない部屋をデッドルームという。
ランスルー
ビデオのスタジオ収録において、全体を通してリハーサルすること。
リテイク
撮り直し、やり直しのこと。
リハーサル
個々の場面を本番と同様に進行させて、進行を確認する行為。同義語や類義語に「下稽古」「予行演習」がある。略称には「リハ」と使われる。
ルーズショット
被写体を画面いっぱいに撮影するタイトショットに対して、被写体の周辺に充分な余白を残したショットのこと。
レフ板 | 銀レフ
反射光を利用して照明するための道具で、屋外撮影の際、スポットライトや太陽の光を反射させ、影の部分の明るさを補うもの。反射光の為に反射率の高い銀紙、アルミ箔または布板が利用される。
レビュー
一つのカットまたは一連のカットの収録や編集が終わった後で、その結果の確認のためにその部分を再生してチェック、試写を行うこと。リプレーともいう。
レール
移動撮影に用いられる、鉄道と同じような二本のレールのこと。撮影用には鉄製で、レール幅62㎝のものが広く使われている。移動台車やクレーンを乗せることで、滑らかな移動が可能となる。
ロケーション | ロケ
屋外撮影のこと。自然の背景や街頭をバックに撮影すること。
ロケハン
ロケーションハンティングの略称。屋外での撮影の為の下見のこと。
ローカル局
キー局の系列局のこと。ゴールデンタイムの番組は、一般にキー局が送信する番組をそのまま流すが、局によっては独自で制作した番組を流せる時間枠が設けられている。また、系列が違うキー局の番組を放送することもある。
ローポジハット
雲台と三脚の間に入れ、カメラの高さを調整するハイハットを板などに直接固定してローポジション撮影ができるようにしたカメラ固定台のこと。
ローリーホリゾントライト
ホリゾントを下部から照明する器具。アッパーホリゾントライトに対向するように設置されている。
ロングショット
人物を撮影する時のカメラサイズの一つ。全体状況を写すショットで、セット撮影の場合、見切れがなく一番広く撮れるショット。「LS」と記す。
ワイド
焦点距離が短いこと。ワイドレンズの略称。
ワイプ
テレビや映画の画面切り替え技法の一つ。画面をある部分からぬぐい去るようにして消していく。その形から、上下、左右、斜め、丸、格子など多数の種類がある。
わらう
物を片づけたりどかすこと。セットなどに飾ってある小道具や植木を撮影の都合で取り除いてもらう場合「わらってもらう」等という。
ワンショット
一人または一つの物を、画面の中心に捉えて撮影したショット。