子役事務所「劇団東俳」を徹底分析

総合評価   9.30点

1. 有名人の在籍

評価   9.5点

「有名人の在籍」は、事務所の価値を見極める一つの「指標」です。知名度のある有名人が一人でも在籍していれば、実績ある事務所と言えるでしょう。

劇団東俳は、業界トップクラスの老舗子役事務所です。過去には「井上真央」や「雛形あきこ」「大沢あかね」「工藤静香」等が在籍していました。近年では、新川優愛が「劇団東俳」の東京校を経て、直系プロダクションの「T-PROJECT」に所属したり、「村山輝星」も在籍しています。

2. 事務所の知名度

評価   9.5点

「事務所の知名度」は、業界内でどれほどの影響力を持っているかがわかります。一般的に事務所の知名度が低ければ影響力は小さく、知名度が高ければ影響力も大きいと言えます。

劇団東俳は、業界内でも安定の知名度を誇っております。過去だけでなく現在でも有名タレントを輩出していることが大きな強みです。

3. 所属人数(ライバルの数)

評価   8.0点

「所属人数」は事務所の規模を表すと共に、ライバルの多さがわかります。ここでは、ライバルが多い=競争が激しいということで、評価を低くします。

正式な人数は公表されていませんが、劇団東俳は「東京」と「大阪」に拠点を構える大手子役事務所のため、所属人数は多いです。したがって、内部競争も激しいと言えるでしょう。

4. 事務所の規模

評価   9.5点

事務所の規模が大きいほど「ライバル」も増えますが、その分事務所にくる案件(仕事)も多くなります。

事務所の規模を示す数値がないため客観的な答えになりますが、劇団東俳は業界でもトップクラスの大手子役事務所です。近年でも有名芸能人を輩出しているので、事務所としての安定感は抜群と言えるでしょう。

5. 事務所の歴史

評価   9.0点

「事務所の歴史」は、実績信頼度がわかります。長く運営するということは容易なことではないため、歴史が長いほど信頼度が高いと言えるでしょう。

劇団東俳は1964年に創設された事務所なので、設立55年を超えています。歴史が長く、信頼度はかなり高いでしょう。

6. 本社所在地

評価   8.5点

「本社所在地」は、レッスンを通う際に重要になります。大手子役事務所では、本社に独自スタジオを設備しているケースが多く、毎週レッスンに通うのであれば「アクセス」が良いことに越したことはありません。また、一等地であればあるほど事務所のステータスも高いと言えます。

劇団東俳の本社は、東京都豊島区駒込にあります。JR山手線「駒込駅」より徒歩2分のところに構えており、業界でも数少ないスタジオ、小劇場、録音室、談話室、事務局を兼備しているのが特徴です。アクセスは特段優れている訳ではありませんが、設備は整っていると言えるでしょう。

7. 全国展開

評価   8.5点

「全国展開をしているかどうか」は、地方在住者にとって重要なポイントになります。

劇団東俳は、東京本社、大阪支社のほかに、埼玉県、静岡県にスタジオを構えています。全国展開とまではいきませんが、関東関西に拠点があるのは大きな強みです。

8. レッスン内容

評価   10点

子役事務所には基本「レッスン」があり、このレッスンこそ最大のポイントだと言えます。今は大人でもレッスンを受ける時代なので、子役が受けない訳にはいきません。ハリウッドでは「どの養成所でレッスンを受けていたか」と問われるほど、養成所に通いレッスンを受けることが当たり前の世界となっています。

劇団東俳は、演技レッスンを中心に、ダンス、音楽、日舞関連のレッスンをバランスよく取り入れたカリキュラムとなっています。時代劇、殺陣、アクション、ポージング、ミュージカルなどのレッスンや、ダンス、ヴォイス、舞台、声優を重点的に学びたい研究生を対象とした「舞台専科」「映像専科」「声優専科」「朗読ナレーション専科」もあります。1クラスの人数は最大15名までで、一人ひとりにしっかりと指導が行き届く少人数制となっており、映画監督やTVディレクター、演出家、作曲家など、第一線で活躍中の方が講師として指導してくれます。レッスンは週1回、月4回の、ワンレッスン120分制です。

9. 費用

評価   9.0点

子役事務所は、基本「養成所」を兼ねているので費用がかかります。「芸能の専門学校に通っている」というイメージをお持ちください。

劇団東俳の費用ですが、まず「入学金」が約9万円になります。この入学金の他に、レッスン費用3ヶ月分をまとめて支払わなければならず、レッスン費が月々2万円(税抜)になりますので、合計約15万円(税抜)の初期費用がかかります。レッスンは週に1回、月に4回実施されますので、レッスン1回あたりの費用は5千円(税抜)になります。また、年数が経つにつれ、レッスン費用は徐々に安くなっていきます。

※小学生が所属して一年目にかかるおおよその金額(金額が変更になっている場合がありますので、正確な費用は事務所にお問い合わせください)
入学金9万円+レッスン費1年分24万円33万円(税抜)

10. 特待生制度

評価   9.0点

「特待生制度」とは、オーディションの優秀者などに対してレッスン費用を減額・免除する優遇制度のことです。事務所によって、あるところとないところがあります。

劇団東俳は「特待生制度」があります。劇団東俳には「養成所研究生」「劇団研究生」「準劇団員」「劇団員」の4つの段階があり、昇格することにより授業料の減免など、数々の特典があります。また、優秀者には、劇団東俳の直系プロダクション「Tプロジェクト」に所属が出来ます。

11. オーディション内容

評価   9.0点

「オーディション内容」は、各事務所によって異なります。面接だけのところもあれば、実技テストを実施するところもあります。どちらが良いというものではありませんが、内容が濃いオーディション=力を入れているということで、評価を高くします。

劇団東俳のオーディションは「書類審査」から始まります。しかし「書類審査」といってもそこまで厳しいものではないため、ほぼ問題なく次のステップに進めます。書類審査合格者には、「二次審査」の案内が届きます。二次審査は、面接に加えカメラテスト、簡単なセリフ、表現、表情などの審査が行われます。

12. オーディション費用

評価   10点

オーディションには「無料オーディション」と「有料オーディション」があります。近年では、有名プロダクションでも「オーディション料」を徴収するところが増えてきました。オーディションを行なう上での人件費施設利用料がかかるからです。また、一次審査は無料でも、二次審査から有料になるケースもあります。

劇団東俳のオーディションは、全て無料で実施されております。

13. オーディション期間

評価   10点

芸能事務所のオーディションには「期間限定オーディション」と「随時募集オーディション」があります。期間限定オーディションは、夏季限定であったり、冬季限定であったり、その期間にしか受けることが出来ません。しかし随時募集オーディションは、期間を問わず受けることが出来ます。

劇団東俳は、新たな人材を随時募集しておりますので、いつでもオーディションに申込むことが可能です。

14. オーディション開催地

評価   8.0点

東京近郊にお住まいの方は問題ありませんが、地方在住の方はオーディションを受けるために東京まで来なければいけません。交通費は基本的に自己負担ですので、遠方にお住まいの方はデメリットとなります。

劇団東俳のオーディションは、「東京」「大阪」「静岡」から選ぶことができます。北海道や九州地方にお住まいの方は少し厳しいかもしれませんが、関東、関西、東海地方で受けられるのは強みです。

15. 年齢制限

評価   9.5点

芸能事務所には、基本「年齢制限」がつきものです。大手芸能事務所では、10代~20代を中心に募集しており、子役事務所では小学生以上を対象に募集を実施しているところが多いです。

劇団東俳の応募資格は、男女ともに1歳以上の方です。オーディション合格後は、年齢に応じて「ワンツーキッズ(1歳~2歳)」「幼稚部(3歳~5歳)」「児童部(小学1年生~3年生)」「初等部(小学4年生~6年生)」「中等部(中学生)」「高等部(高校生)」「青年部(18歳~49歳)」「専攻科(50歳以上)」に所属となります。

16. 募集ジャンル

評価   10点

芸能事務所には、募集する「ジャンル」というものがあります。役者志望やモデル志望、アーティスト志望など、募集ジャンルが広いほど可能性は広がります。

劇団東俳では、役者志望、声優志望、モデル志望、歌手志望など、ジャンルを問わず幅広く新人を募集しております。所属後に目指したいものが変わっても、事務所を変えることなく活動することが可能です。

17. 出演実績

評価   10点

子役事務所の「出演実績」は、事務所選びの大事な項目の一つです。出演実績が多い事務所であれば、その分チャンスも多いと言えます。

劇団東俳は「老舗事務所」だけあって、芸能界全般に強力な出演網を持っております。その中でも特に、ドラマやCM、舞台に強いと言えるでしょう。

18. 企画制作

評価   10点

芸能事務所や子役事務所には、タレントをマネジメントするだけでなく、自社で番組や舞台を企画したり制作を行なうところがあります。これは、自分たちがマネジメントするタレントをキャスティングする権利があるということなので、企画制作を行なっている事務所は非常に魅力的です。

劇団東俳では「社会福祉プロジェクト」として、映画、ドラマ、舞台などを企画制作しております。これらの作品には、劇団東俳所属者に出演のチャンスが与えられるので、これも事務所の大きな強みと言えるでしょう。

19. 将来性

評価   9.5点

子役事務所には、子役だけをマネジメントしている事務所と、大人まで幅広くマネジメントしている事務所があります。子役だけの事務所は、成長すれば「行き場」を失ってしまいますが、大人までマネジメントしている事務所は、そのまま活動していくことが可能です。

劇団東俳は、赤ちゃんからシニアまで幅広くマネジメントしているため、行き場を失うことはありません。在籍するか移籍するかの選択肢を得ることが出来るのは大きなメリットです。事務所自体の将来性ですが、劇団東俳は過去にも現在にも有名人を輩出しているため、未来は明るいと言えます。

20. 芸能事務所.comの評価

評価   9.5点

芸能事務所.comの客観的な評価です。これらの20項目の平均点が「総合評価」としての点数になります。

歴史ある子役事務所は、新興勢力の台頭により苦戦を強いられてきました。1961年に設立された老舗事務所「劇団若草」も、経営不振により2019年に倒産してしまったほどです。しかし劇団東俳は、昔だけでなく現在でも有名人を輩出し続けており、その実力は業界トップクラス。衰えをしらない「老舗子役事務所」と言えるでしょう。