画像出典:https://www.oscarpro.co.jp/
今、芸能界の勢力図が変わろうとしている。
長年圧倒的な地位を築いてきた大手芸能事務所が崩壊の危機にあるのだ。
その筆頭格が「ジャニーズ事務所」と「オスカープロモーション」だろう。
この両社は、ここ数ヶ月の間で相次ぎ有名タレントを失っている。
なぜ、こんな事態が起きているのか。
その理由を語る前に、まずは退社した有名タレントを整理していきたい。
ジャニーズ事務所を退社した有名タレント一覧
芸能界の二大巨頭と呼ばれる「ジャニーズ帝国」だが、2019年7月に創業者である「ジャニー喜多川」氏がこの世を去ってから、明らかに崩壊の一途を辿っている。
その皮切りになったのが、SMAPの解散・独立だろう。
当時、トップアイドルであったSMAPは、2016年12月に解散し、香取慎吾・草彅剛・稲垣吾郎の3人は翌年にジャニーズ事務所を退社した。
理由はジャニーズ事務所内での派閥(人間関係)が問題とされているが、それ以降、相次ぎ有名タレントが事務所を去っている。
・香取慎吾(SMAP)2017年9月 ジャニーズ事務所退社
・草彅剛(SMAP)2017年9月 ジャニーズ事務所退社
・稲垣吾郎(SMAP)2017年9月 ジャニーズ事務所退社
・山口達也(TOKIO)2018年5月 ジャニーズ事務所退社
・今井翼(タッキー&翼)2018年9月 ジャニーズ事務所退社
・渋谷すばる(関ジャニ∞)2018年12月 ジャニーズ事務所退社
・錦戸亮(関ジャニ∞)2019年9月 ジャニーズ事務所退社
・中居正広(SMAP)2020年3月 ジャニーズ事務所退社
・手越祐也(NEWS)2020年6月 ジャニーズ事務所退社
・長瀬智也(TOKIO)2021年3月 ジャニーズ事務所退社予定
オスカープロモーションを退社した有名タレント一覧
一方、所属タレントが6,000人を超えるマンモス事務所「オスカープロモーション」だが、こちらも近年相次ぎ有名タレントが流出している。
その代表格がオスカープロモーションの看板女優である「米倉涼子」だ。
この損失はあまりにも大きく、オスカー帝国はここから崩れていったといっても過言ではない。
・忽那汐里(女優)2019年12月 オスカープロモーション退社
・草刈民代(女優)2020年1月 オスカープロモーション退社
・ヨンア(モデル)2020年3月 オスカープロモーション退社
・岡田結実(タレント)2020年3月 オスカープロモーション退社
・米倉涼子(女優)2020年3月 オスカープロモーション退社
・リサ ステッグマイヤー(モデル)2020年3月 オスカープロモーション退社
・富岡佳子(モデル)2020年4月 オスカープロモーション退社
・絵美里(モデル)2020年4月 オスカープロモーション退社
・長谷川潤(モデル)2020年4月 オスカープロモーション退社
・堀田茜(タレント)2020年8月 オスカープロモーション退社
・紫吹淳(女優)2020年8月 オスカープロモーション退社
・福田沙紀(女優)2020年8月 オスカープロモーション退社
・剛力彩芽(女優)2020年8月 オスカープロモーション退社
なぜ退社が相次ぐのか
ではなぜ、芸能界で圧倒的な地位を築いている「ジャニーズ事務所」「オスカープロモーション」から退社が相次ぐのか。
ジャニーズ事務所においては「スキャンダル」などの問題もあるが、この2つの大きな共通点として「組織改革」が一番の要因だと言えるだろう。
ジャニーズ事務所は1962年に創業して以来、「ジャニー喜多川」が一代でジャニーズ帝国を築いた。
しかし、冒頭でもお伝えした通り、2019年7月にジャニー喜多川氏が永眠してしまい、それに伴いジャニーズ事務所の組織が大きく変わってしまったのだ。
新社長はジャニー喜多川氏の姪である「藤島ジュリー景子」が務め、副社長には元アイドルの「滝沢秀明」が就任した。
今まで圧倒的な権力を握り、また所属タレントからしても「父親的存在」であった指導者がいなくなったことで、ジャニーズ事務所に未練を感じるタレントが少なくなってしまったのだ。
一方オスカープロモーションだが、この会社も1970年に創業して以来、「古賀誠一」が一代でオスカー帝国を築いてきた。
ジャニー喜多川氏同様、事務所内で圧倒的な権力を握っており、「ワンマン社長」として誰も逆らうことができなかったのだ。
しかし、2020年3月に古賀誠一氏が「会長」に就任し、事務所の実権が古賀誠一氏の「長女夫妻」に移った。
新社長は「石川薫」というまた別の方がいるのだが、実際に権力を握っているのは「古賀幸子」とその夫(娘婿)「堀和顯(かずあき)」と言われている。
実はオスカーの看板女優であった米倉涼子は、この石川新社長と堀専務のことが嫌いで、「社長が変わったらオスカーを辞める」と常々言っていたのだ。
また、オスカーの経営方針が変わったことで、オスカーの社員も大量退職。
この3年間で、160人ほどいた社員の「3割」が辞めてしまったという。
タレントと信頼関係を築いていた古参のマネージャーが次々に辞めていったことで、所属タレントとしても「オスカーにいる意味」が無くなったのだ。
こうして、社員の退社がタレントの退社を呼び、連鎖退社(事務所崩落)が発生してしまった。
もちろん、ギャラの問題など個々によって様々な事情はあるが、両社ともきっかけは「組織改編」であることは間違いないだろう。
新型コロナウイルスにより世界が一変した裏で、大きな帝国が崩れ始めた芸能界。
今まで揺るがなかった「芸能界の勢力図」が変わってしまう日も、そう遠くないかもしれない―。
この記事へのコメントはありません。