画像出典:https://www.johnnys-net.jp/
日本を代表する男性アイドル事務所といえば、誰もが「ジャニーズ事務所」を思い浮かべるでしょう。
「嵐」や「関ジャニ∞」「Kis-My-Ft2」「King & Prince」など、これらのグループ名は全てジャニーズ事務所の創業者である「ジャニー喜多川」が考えました。
今回は、ジャニーズの「グループ名」に秘められた意味と由来を紹介していきたいと思います。
目 次
SMAP(スマップ)
2016年に解散してしまいましたが、歴代のジャニーズの中でトップクラスの人気を誇ったSMAP。
1988年に結成され、1991年にCDデビューを果たしましたが、このグループ名は「Sports Music Assemble People」の頭文字から取られています。
日本語では「運動と音楽を融合する人々」という意味です。
この他にも、ジャニー喜多川が大好きだった尾崎豊の名曲「17歳の地図」の英訳「Seventeen’s map」からも引用されています。
TOKIO(トキオ)
SMAPにも引けを取らない人気グループだった「TOKIO」。
TOKIOは、1990年に結成され、1994年にデビューを果たしました。
いつか世界進出したときに、外国人からもすぐに覚えてもらえるようにと、東京(TOKYO)という発音に近い「TOKIO」にしたとされています。
また、東京から世界に通用するグループになってほしいという、ジャニー喜多川の強い思いが込められたグループ名でもあります。
Kinki Kids(キンキキッズ)
1993年に結成され、1997年にデビューを果たした「Kinki Kids」。
こちらはユニット名の通り「近畿地方の男の子」という意味です。
2人とも近畿地方出身であり、デビュー当時が13歳とまだ幼かったことから、「Kids(キッズ)」と名付けられました。
当時、これらのユニット名を付けられた堂本剛と堂本光一は、「俺たちは終わったな」と思ったそうです。
V6(ブイシックス)
1995年に、バレーボール大会のイメージキャラクターとして結成された「V6」。
このグループ名は「Volley ball」の頭文字「V」と、グループの人数「6」を取って「V6」と名付けられました。
ちなみにグループの人数が「5人」ではなく「6人」なのも、バレーボールのチーム人数が6人であるため。
他のグループ名とは違い単純な由来ではありますが、「V」には「Victory(ビクトリー)」「Variety(バラエティ)」「Visual(ビジュアル)」「Versus(バーサス)」「Value(バリュー)」「Voice(ヴォイス)」といった意味も込められています。
嵐(アラシ)
SMAP同様、歴代のジャニーズの中でもトップクラスの人気を誇った「嵐」。
嵐は1999年にデビューし、「世界中に嵐を巻き起こす」という意味で名付けられました。
また、嵐はアルファベットにすると「A」。五十音にすると「あ」となり、一番先頭にきます。
これは、「芸能界の頂点に立つグループになる」という意味も込められています。
タッキー&翼(タッキーアンドツバサ)
こちらはかなり異色とも言えるユニット名の「タッキー&翼」。
2002年に結成され、2018年に解散してしまったユニットですが、ジャニーズJr.黄金期であった結成当時、個人名で既に知名度の高かった2人であったため、そのままニックネームが使用され「タッキー&翼」となりました。
NEWS(ニュース)
2003年9月に結成し、わずか2ヶ月後にデビューした「NEWS」。
このNEWSというグループ名ですが、新しい情報(ニュース)という意味に加えて、アルファベットのそれぞれが「North(北)」「East(東)」「West(西)」「South(南)」の頭文字からきており、日本だけでなく全世界で活躍していくグループという意味が込められています。
関ジャニ∞(カンジャニエイト)
2002年に結成し、2004年にデビューを果たした「関ジャニ∞」。
関ジャニ∞は、メンバー全員が関西ジャニーズJr.出身であることから、略して「関ジャニ」となりました。
また、関西で出演していた番組が「8チャンネル」だったこともあり、関ジャニに「8」を付けて「関ジャニ8」に。
更に「無限の可能性を」というジャニー喜多川の強い思いから、「8」を横にして「∞(無限大)」と表記することになりました。
KAT-TUN(カトゥーン)
2001年に結成し、2006年にデビューを果たした「KAT-TUN」。
メンバーの脱退が相次ぎ、今では3人となってしまったKAT-TUNですが、元々は6人グループでした。
そのメンバーの頭文字を組み合わせたものが「KAT-TUN」となります。
➀ Kamenashi Kazuya(亀梨和也)
➁ Akanishi Jin(赤西仁)
➂ Tanaka koki(田中聖)
➃ Taguchi Junnosuke(田口淳之介)
➄ Ueda tatsuya(上田竜也)
➅ Nakamaru Yuichi(中丸雄一)
ちなみにこの「カトゥーン」は、英語の「cartoon(マンガ)」を語源とし、「漫画のように1ページ見たらその先が見たくなる、先の読めない展開、めくればめくるほど新しいものが出てくる」という意味も込められています。
Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)
2005年に結成し、2011年にデビューを果たした「Kis-My-Ft2」。
Kis-My-Ft2は、「KAT-TUN」の由来と同じように、メンバー全員のイニシャルを組み合わせて名付けられました。
当初は8人で構成されたグループでしたが、「I」を担当していた飯田恭平、「K」を担当していた北山宏光が脱退したため、現在は6人で活動しております。
➀ Kitayama Hiromitsu(北山宏光)
➁ Iida Kyohei(飯田恭平)
➂ Senga Kento(千賀健永)
➃ Miyata Toshiya(宮田俊哉)
➄ Yokoo wataru(横尾渉)
➅ Fujigaya Taisuke(藤ヶ谷太輔)
➆ Tamamori Yuta(玉森裕太)
➇ 2(ni)kaido Takahshi(二階堂高嗣)
ちなみに、タップダンサーであるグレゴリー・ハインズが、尊敬するサミー・デイビス・ジュニアの靴に「キス」をしたという逸話にもちなんでいるとのこと。
Hey!Say!JUMP(ヘイセイジャンプ)
2007年9月に結成し、わずか2ヶ月後にデビューした「Hey!Say!JUMP」。
Hey!Say!JUMPの「Hey!Say!」とは、メンバー全員が「平成生まれ」のグループであることから、そう名付けられました。
そして「JUMP」は、Johnny’s Ultra Music Powerの頭文字からきています。
「平成の時代を高くJUMPする」というジャニー喜多川の願いが込められております。
Sexy Zone(セクシーゾーン)
2011年9月に結成し、わずか2ヶ月後にデビューした「Sexy Zone」。
ジャニー喜多川が大好きな「マイケルジャクソン」のように、セクシーで魅力的なアーティストに育ってほしいという思いが込められております。
また、Sexy Zoneの正式表記は「x」と「y」を赤字にするのが正しく、正確には「Sexy Zone」と表記します。
ちなみに、この時代のジャニー喜多川は「Sexy」という言葉にハマっており、この単語がついたユニット名が大量発生しました。
➀ Sexy Zone(セクシーゾーン)
➁ Sexy Champ(セクシーチャンプ)
➂ Sexy Age(セクシーエイジ)
➃ Sexy Boys(セクシーボーイーズ)
しかし今は、Sexy Zoneしか残っておりません。
A.B.C-Z(エービーシージー)
2001年に前身の4人組グループ「A.B.C」が結成され、2008年に「橋本良亮」が加わったことで「A.B.C-Z」が誕生しました。
グループ名の由来は、「Acrobat Boys Club(アクロバット・ボーイズ・クラブ)」の頭文字を取ったもの。
「Z」を加えた理由として、アルファベットのA~Zまで全てが含まれていると「完璧」を意味するから。
また、ジャニー喜多川は、マイケルジャクソン(ジャクソンファイブ)の「ABC」という曲が大好きだったこともあり、「ABC」に深い思い入れがあったそうです。
ちなみに「A.B.C-Z」には、「Sexy Zone」の「中島健人」と「菊池風磨」が加入するという案もありました。
当時、「A.B.C-Z」にはセクシー要素が足りないと思ったジャニー喜多川は、Sexy Zoneの「セクシー担当」であった中島健人と菊池風磨を「掛け持ち」させようという構想を持っていたのです。
実現はしなかったものの、もしこの2人が加入していたら「A.B.C-x.y.Z」というグループ名になっていたとのこと。
そのため、「Sexy Zone」と「A.B.C-x.y.Z」の2つのグループが繋がっているとの意味を込めて「x」と「y」を赤字にしたそうです。
この当時のジャニー喜多川は、A.B.C-Zに対する愛情が強く、A.B.C-Zをどのように人気アイドルグループに育てるかを常日頃から考えていました。
その証拠として、大量発生した「Sexy」グループの順番を入れ替え「縦」に読むと、「ABCZ」という文字が現れてくるのです。
➀ Sexy Age
➁ Sexy Boys
➂ Sexy Champ
➃ Sexy Zone
「ここまで思い入れの強いグループ名は中々ない」とメンバーは語っております。
ジャニーズWEST(ジャニーズウェスト)
2014年2月に結成し、わずか2ヶ月後にデビューした「ジャニーズWEST」。
グループ名の通り、メンバー全員が「関西ジャニーズJr.」出身で、関ジャニ∞の弟分になります。
グループ名に「ジャニーズ」が付くのは、「初代ジャニーズ」以来2度目のことです。
King&Prince(キングアンドプリンス)
2015年に結成し、2018年にデビューを果たした「King&Prince」。
King&Princeにはグループ内に2つのユニットが存在し、Mr.Kingと呼ばれる「平野紫耀」「永瀬廉」「髙橋海人」、Mr.Princeと呼ばれる「岸優太」「岩橋玄樹」「神宮寺勇太」を総称して「King&Prince」となりました。
これは「王とプリンスの戦い」を意味しており、それぞれが火花を散らし、切磋琢磨していくようにとの思いが込められています。
HiHi Jets(ハイハイジェッツ)
2015年に結成された「HiHi Jets」。
「HiHi」の由来は、結成メンバーであった「橋本涼」「井上瑞稀」「羽場友紀」「猪狩蒼弥」の頭文字を取って名付けられました。
「JET」は「Johnnys Entertainment Team(ジャニーズ・エンターテイメント・チーム)」の略で、2018年に新メンバーの「作間龍斗」が加入したことで、語尾に「S」が付き「Jets」となりました。
Snow Man(スノーマン)
2012年5月に結成し、2020年1月にデビューを果たした「Snow Man」。
実はこの「Snow Man」が誕生する前に「Mis Snow Man(ミス・スノーマン)」という前身グループがあり、名前はそこから受け継がれました。
Mis Snow Manは2009年1月に結成されたグループで、結成当初のメンバーは下記の通り。
➀ Miyadate Ryota(宮舘涼太)
➁ Iwamoto Hikaru(岩本照)
➂ Sanada yuma(真田佑馬)
➃ Sakuma Daisuke(佐久間大介)
➄ Fukazawa Tatsuya(深澤辰哉)
➅ Onodera ikki(小野寺一希)
➆ Watanabe shota(渡辺翔太)
➇ Morita Myuto(森田美勇人)
➈ Abe Ryohei(阿部亮平)
➉ Nozawa Yuki(野澤祐樹)
お察しの通り、「KAT-TUN」や「Kis-My-Ft2」同様、メンバーの頭文字を取って命名されました。
「F」の深澤辰哉の頭文字だけ「N」に変更されておりますが、これはジャニー喜多川が名前を忘れていたからだと言います。
その後「真田佑馬」「小野寺一希」「森田美勇人」「野澤祐樹」を除いた6名で新生「Snow Man」が誕生。
そこに「目黒蓮」「向井康二」「ラウール」が加入し、現在の形となりました。
SixTONES(ストーンズ)
Snow Manと共に、2020年1月に「ジャニーズ初の同日デビュー」を果たしたSixTONES。
現在の読みは「ストーンズ」ですが、結成当初は「シックストーンズ(SIX TONES)」でした。
グループ名の由来は、メンバー6人が1人1人際立てるようにとのことで「6つ(six)の音色(tones)」という意味で名付けられました。
しかしグループ名発表後に、ジャニー喜多川が「読みづらいよね」と言い出し「僕ストーンズがいい」となったことから、表記を「Six TONES」に変更。
「i」と「x」は発音せず、大文字だけ読むことで「ストーンズ」となりました。
本来の「6つの音色」に加え「ストーンズ(原石)」との意味も込められております。
なにわ男子(なにわだんし)
2018年10月に結成し、2021年11月にデビューを果たしたなにわ男子。
このグループ名は、2019年に逝去されたジャニー喜多川が命名したため「由来」は明らかにされておりませんが、2つの説が有力視されております。
1つ目は、自然消滅してしまった「なにわ皇子(Naniwa Oji)」から引き継いだ説。
2つ目は、「KinKi Kids」のようにシンプルに命名した説です。
なにわ皇子とは、2012年に誕生したグループで、関西ジャニーズJr.の「永瀬廉」「西畑大吾」「大西流星」の3人で結成されました。
名前の由来は、それぞれの頭文字「永瀬のNa」「西畑のNi」「大西のO」から取ったもの。
この3人のうち「西畑」と「大西」がグループにいることから、なにわ皇子の名前が引き継がれたとされています。
その上で「KinKi Kids(近畿の子供たち)」のように、関西出身アイドルだということがわかるよう、シンプルに命名されたと言われております。
Travis Japan(トラビスジャパン)
2012年7月に結成し、2022年10月に世界デビューを果たしたTravis Japan。
このグループ名は、マイケル・ジャクソンやレディー・ガガの振付師として有名な「Travis Payne(トラヴィス・ペイン)」が由来となっております。
2012年当時、来日していたトラヴィス・ペイン氏のレッスンを受けたジャニーズJr.の中から、ダンスに優れていたメンバーを選抜する形で結成。
そのグループに、自身の名を冠して「Travis Japan」と名付けました。
その後はメンバーの入れ替えや人数の変更が幾度かあり、2017年に新生Travis Japan(トラジャ)が誕生したのです。
ジャニーズの皆さんは、とてもかっこいいし好きになりましたです