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画像出典：https://www.king-of-conte.com/

今年も「キングオブコント」の季節がやってきました。
キングオブコントといえば、コントの日本一を決める賞レースで、毎年一握りのスターを輩出しているBIGコンテストです。
第14回となる本大会は、出場組数が3015組と過去2番目に多く、その頂点に輝いたのがお笑いコンビの「空気階段」でした。
しかし、本記事では「優勝者」や「出場者」ではなく「審査員」に着目したいと思います。
実はキングオブコントの審査員は2021年から一新され、ダウンタウンの「松本人志」、東京０３の「飯塚悟志」、バイきんぐの「小峠英二」、ロバートの「秋山竜次」、かまいたちの「山内健司」の計5名となりました。
お笑い芸人として確固たる地位を築いた彼らですが、「審査員」としての実力はどうなのでしょうか。
事務所の後輩だからといって忖度していないか、視聴者に嫌われたくないからといって点数を高くしていないか。
今回は、キングオブコントの「裏コンテスト」として、審査員を審査したいと思います。

審査方法

審査方法はいたって簡単。
天才・松本人志が出した点数に「最も近い人」が優勝です。
例えば、審査員が下記の採点を行なった場合。

松本人志　90点
飯塚悟志　92点
小峠英二　94点
秋山竜次　89点
山内健司　86点

松本人志の「90点」と、どれだけの誤差があるかを検証します。
結果は下記の通り、「秋山竜次」が最も誤差の少ない審査員となります。

飯塚悟志　誤差 ±2
小峠英二　誤差 ±4
秋山竜次　誤差 ±1
山内健司　誤差 ±4

これを「ファーストステージ」10組分、「ファイナルステージ」3組分の計13回検証します。
そして13回分の誤差を合算し、最も誤差の少なかった人が「優勝」です。
では早速、ファーストステージの1組目から検証していきましょう。

【１組目】蛙亭 461点

審査員	採点	誤差
松本人志	92点	基準値
飯塚悟志	93点	±1（1位）
小峠英二	93点	±1（1位）
秋山竜次	90点	±2（4位）
山内健司	93点	±1（1位）

【２組目】ジェラートン 462点

審査員	採点	誤差
松本人志	93点	基準値
飯塚悟志	91点	±2（2位）
小峠英二	92点	±1（1位）
秋山竜次	96点	±3（3位）
山内健司	90点	±3（3位）

【３組目】男性ブランコ 472点

審査員	採点	誤差
松本人志	91点	基準値
飯塚悟志	95点	±4（2位）
小峠英二	94点	±3（1位）
秋山竜次	96点	±5（3位）
山内健司	96点	±5（3位）

【４組目】うるとらブギーズ 460点

審査員	採点	誤差
松本人志	90点	基準値
飯塚悟志	94点	±4（4位）
小峠英二	93点	±3（2位）
秋山竜次	93点	±3（2位）
山内健司	90点	±0（1位）

【５組目】ニッポンの社長 463点

審査員	採点	誤差
松本人志	89点	基準値
飯塚悟志	90点	±1（1位）
小峠英二	94点	±5（2位）
秋山竜次	95点	±6（3位）
山内健司	95点	±6（3位）

【６組目】そいつどいつ 456点

審査員	採点	誤差
松本人志	95点	基準値
飯塚悟志	89点	±6（3位）
小峠英二	91点	±4（2位）
秋山竜次	89点	±6（3位）
山内健司	92点	±3（1位）

【７組目】ニューヨーク 453点

審査員	採点	誤差
松本人志	90点	基準値
飯塚悟志	92点	±2（4位）
小峠英二	90点	±0（1位）
秋山竜次	90点	±0（1位）
山内健司	91点	±1（3位）

【８組目】ザ・マミィ 476点

審査員	採点	誤差
松本人志	96点	基準値
飯塚悟志	93点	±3（4位）
小峠英二	95点	±1（3位）
秋山竜次	96点	±0（1位）
山内健司	96点	±0（1位）

【９組目】空気階段 486点

審査員	採点	誤差
松本人志	97点	基準値
飯塚悟志	97点	±0（1位）
小峠英二	97点	±0（1位）
秋山竜次	97点	±0（1位）
山内健司	98点	±1（4位）

【10組目】マヂカルラブリー 455点

審査員	採点	誤差
松本人志	94点	基準値
飯塚悟志	89点	±5（3位）
小峠英二	89点	±5（3位）
秋山竜次	91点	±3（2位）
山内健司	92点	±2（1位）

【ファイナル１組目】男性ブランコ 463点

審査員	採点	誤差
松本人志	93点	基準値
飯塚悟志	93点	±0（1位）
小峠英二	93点	±0（1位）
秋山竜次	91点	±2（4位）
山内健司	93点	±0（1位）

【ファイナル２組目】ザ・マミィ 459点

審査員	採点	誤差
松本人志	92点	基準値
飯塚悟志	91点	±1（1位）
小峠英二	91点	±1（1位）
秋山竜次	91点	±1（1位）
山内健司	94点	±2（4位）

【ファイナル３組目】空気階段 474点

審査員	採点	誤差
松本人志	95点	基準値
飯塚悟志	95点	±0（1位）
小峠英二	95点	±0（1位）
秋山竜次	93点	±2（4位）
山内健司	96点	±1（3位）

キングオブコント2021 審査員優勝者

結果発表ーーーーー！
上記、13回分の「誤差」を合算した結果、松本人志の点数に最も近い点数を出したのは………
バイきんぐの「小峠英二」で±24点でした。

審査員	誤差
飯塚悟志	±29（3位）
小峠英二	±24（1位）
秋山竜次	±33（4位）
山内健司	±25（2位）

バイきんぐ「小峠英二」に続き、2位となったのはかまいたちの「山内健司」で±25点。
3位は東京０３の「飯塚悟志」で±29点。
そして、松本人志の点数から最も離れた点数をつけたのは、ロバートの「秋山竜次」で±33点でした。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
今回は、キングオブコントを審査する「審査員」を審査してみました。
例年に比べて点数はかなり高く、80点台をつけたのはたったの5回。
また、空気階段のコントが、キングオブコント史上初の「最高得点」を取るなど、得点のインフレが目立ちました。
もちろん、お笑いのレベルが上がっているというのもありますが、審査員の年齢層が若くなることで「厳しい採点ができない」というのも一つの要因でしょう。
しかし、視聴者の目を気にせず、面白くなかったら「おもしろくない」と低い点数を付けてほしい。
そういった願いから、今回は審査員を審査する「裏コンテスト」を開催しました。
初代王者は、小峠英二さん。
優勝おめでとうございます。