芸能界には「二大勢力」というものがあります。
一つは男性アイドルグループを多数抱える「ジャニーズ事務所」、もう一つは巨大帝国「バーニンググループ」を率いる「バーニングプロダクション」です。
ジャニーズ事務所は、もう説明をする必要もないくらい有名な芸能事務所でしょう。
2016年12月31日をもって解散してしまった「SMAP」をはじめ、「TOKIO」や「嵐」「関ジャニ」「キスマイ」「Sexy Zone」など、数々のトップアイドルを輩出し続けております。
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数々のスターが誕生したジャニーズ事務所の旧本社
※ 2018年2月に「SME 乃木坂ビル」に移転
※ 2023年10月に廃業
一方の「バーニングプロダクション」は、芸能界に興味のない人はあまり聞いたことがないのではないでしょうか。
公式サイトを見ても、「郷ひろみ」や「藤あや子」、「ウエンツ瑛士」や「三浦翔平」など大物歌手や人気俳優が在籍しているも、芸能界でトップを争う芸能事務所とは思えません。
所属タレントの数も、十数人程度といったところです。
では、一体なぜ「バーニングプロダクション」が芸能界の二大勢力だと言われているのでしょうか。
それは、バーニングプロダクションの「独立システム」にあります。
「芸能界のドン」とも言われており、バーニング帝国の総帥でもある周防郁雄は、優秀な社員を次々と独立させグループ企業を築いていきました。
例えば、「北村一輝」や「佐藤二朗」が所属する「フロム・ファーストプロダクション」、「溝端淳平」や「岡本玲」が所属する「エヴァーグリーン・エンタテイメント」の社長も、元々はバーニングプロダクションでマネージャーを務めていた社員です。
ここではたったの2社しか挙げておりませんが、これらと同じような「バーニング傘下」がこの芸能界には何十とあり、我々はそれらを「バーニング系列」と呼んでおります。
バーニングプロダクション単体で見ると、それほど大きな企業に見えませんが、グループで見るとジャニーズ事務所に匹敵するほどの巨大企業となっているのです。
それが、バーニングプロダクションが芸能界の二大勢力と言われる所以です。
また、もう一つの大きな要因として、名立たる大手芸能事務所と良好関係を築いているという点もあります。
例えば、「渡辺謙」や「高橋克典」が所属する「ケイダッシュグループ」の総帥・川村龍夫は、バーニング総帥の「周防郁雄」と高校時代の同級生で、ケイダッシュ設立前にはバーニングの取締役を務めていたことがあります。
東証プライムに上場している大手芸能事務所「アミューズ」は、創業者の大里洋吉と共に周防郁雄が出資したことで設立されたと言われております。
これらからわかるように、バーニングプロダクションを怒らせると芸能界に多くの敵を作ってしまうことになるのです。
ここで話を本題に戻しましょう。
今回のタイトルである「ジャニーズ事務所とバーニングプロダクション、結局どちらが強いのか?」
筆者が考える答えはこうです。
「今まではほぼ互角でしたが、ジャニー喜多川が逝去したことによりバーニングプロダクションが一歩有利」
ジャニーズ帝国を築き上げたジャニー喜多川は、誰もが認める敏腕プロデューサーでしたが、2019年7月9日に87歳で亡くなられてしまいました。
そしてタイミングは重なり、稼ぎ頭の「中居正広」や「長瀬智也」の独立、ジャニーズの看板アイドルである「嵐」の活動休止など、難攻不落の巨大帝国が崩れ始めたのです。
一方のバーニングプロダクションは、既に巨大グループを構築しており、創業者の周防郁夫が退いても企業としてのダメージは薄いでしょう。
ジャニー喜多川が「敏腕プロデューサー」なら、周防郁雄は「敏腕経営者」だと言えます。
一人の力に頼らず、先を見据えてこれだけのシステムを作り上げたバーニングプロダクションが一歩有利だと、ここでは結論付けたいと思います。
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