毎週のように芸能人の「ゴシップ」や「スキャンダル」で賑わいを見せる芸能界。
その多くは、「週刊文春」や「週刊新潮」「フライデー」など、大手週刊誌によって暴かれているのですが、これらの週刊誌は主に「情報提供」を頼りに調査をしています。
いわゆる「タレコミ」や「リーク」というものです。
ライバルを落とし入れるためにリークをする者もいれば、恨みや復讐のためにリークをする者、お金のためにリークをする者もいます。
では、リークをした者(信憑性のあるネタを提供した者)は、一体いくらほどの報酬をもらえるのでしょうか。
今回は、週刊誌に芸能人のスキャンダルネタを提供した場合の「報酬額」について解説していきたいと思います。
情報提供の手段
まず、リークをした者はどうやって情報を提供しているのかですが、記者と交流関係を持たない全くの一般人の場合は、直接「代表番号」に電話をしているか、WEBサイトのフォームから情報提供している方が多いです。
例えば、「文春砲」でお馴染みの「週刊文春」では、2014年に「文春リークス」というWEBサイトを立ち上げ、そこから情報提供を求めています。
そして「取材着手の可能性がある情報」を提供した方にのみ、連絡がいくシステムになっているのです。
出版社側は、その送られてきた情報の裏取りをするために(事実関係を明らかにするために)莫大な時間とお金をかけて調査しなければなりません。
一つのネタに対して複数名の取材チームが編成され、沖縄から北海道まで全国を飛び回る必要があるのです。
しかし、時間とお金をかけて検証した結果、その情報が事実でなかったということも十分にあり得えます。
週刊文春の場合、裏付けが出来なかったネタは掲載しないため、取材費用が水の泡となってしまうのです。
そのようなことを避けるためにも、取材に着手するネタは厳しく選別されています。
情報提供の謝礼
話題性があり、かつその情報の裏が取れた場合、週刊誌によっては報酬がもらえます。
正確には「報酬」より「謝礼」と言うべきでしょうか。
この謝礼は、対象となる芸能人の「イメージ」や「ランク」「話題性」で決まります。
知名度のある遊び人お笑い芸人の場合
では、「THE MANZAI 2013」の優勝者、ウーマンラッシュアワーの「村本大輔」を例に挙げてみましょう。
仮に、村本大輔が女性関係のスキャンダルを起こし、そのネタが「フライデー(FRIDAY)」に提供されたとします。
村本大輔の場合、その謝礼額はおおよそ「9,800円」。
あまりの「安さ」に驚いた人も多いのではないでしょうか。
実はこの金額にはちゃんとした理由があります。
ウーマンラッシュアワーの「村本大輔」は、普段から「ファンの女の子に手を出す」と公言しており、元々「遊び人」のイメージが付いています。
そのため、例えそのスキャンダルを記事にしても「イメージとのギャップ」が小さく、故にタレコミによる謝礼も「9,800円」程度になってしまうのです。
知名度の低いお笑い芸人の場合
次に、知名度の低いお笑い芸人の場合ですが、ここでは、学天即の「奥田修二」を例に挙げて説明したいと思います。
この奥田修二は、芸人としての歴は長いものの、「THE MANZAI」優勝者の村本大輔のような知名度はありません。
その場合は一体どうなるのでしょうか。
結論から申し上げますと、謝礼は「2,000円」といったところです。
この理由は「東京の人は名前を聞いてもピンと来ないため、そもそも記事にならない」から。
やはりネタの売り込みには「知名度」が必要不可欠なのです。
知名度の高い人気お笑い芸人の場合
続いて、知名度の高い「人気お笑い芸人」の場合を説明します。
仮に、ブラックマヨネーズの「吉田敬」と「小杉竜一」のスキャンダルをフライデーに提供したとしましょう。
その場合、吉田敬のスキャンダルに対する謝礼は「5万円」、「小杉竜一」に対する謝礼は「7万円」程度だと言われています。
村本大輔に比べれば、かなり高いように思えますが、それでも10万円以下の金額です。
同じコンビでも「2万円の差」がある理由は、「女性からの好感度が高いかどうかの違い」になっています。
まとめ
昔のように景気の良い時代は、100万円以上の謝礼が発生することもありましたが、今では大物芸能人クラスでも50万円以下だと言われています。
通常の特集記事であれば数万円程度です。
もちろん週刊誌によって異なりますが、相場はその程度だと言えるでしょう。
ちなみに、週刊文春は「ネタを買わない」と公表しています。
よく「こういうネタがあって、フライデーだったら10万円って言ってるんだけど」との電話がかかってくるそうですが、そのような人に対しては「ではフライデーに売ってください」と伝えているそうです。
現に、前述した「文春リークス」というWEBサイトでも、謝礼に対することは一切表記されていません。
そのため、お金目的で週刊誌にネタを提供するのはあまり得策だとは言えないでしょう。
リークする相手を恨んでいるなら話は別ですが、たった数万円のために相手の人生を壊すことになるのですから、慎重に動いた方が良いです。
のちに「罪悪感」に押しつぶされ病んでしまうということもよくある話。
しかし、それでもスキャンダルが止まない芸能界。次に情報を提供される芸能人は一体誰なのでしょうか。
もし「週刊文春」から記事が出るなら、リークした者はその芸能人に対して、深い恨みを持っている方かもしれません―。
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