画像出典:https://www.oscarpro.co.jp/
今、芸能界の勢力図が変わろうとしております。
長年圧倒的な地位を築いてきた大手芸能事務所が崩壊の危機にあるのです。
その筆頭格が「ジャニーズ事務所」と「オスカープロモーション」でしょう。
この両社は、ここ数ヶ月の間で相次ぎ有名タレントを失っております。
なぜ、こんな事態が起きているのでしょうか。
その理由を語る前に、まずは退社した有名タレントを整理していきたいと思います。
ジャニーズ事務所を退社した有名タレント一覧
芸能界の二大巨頭と呼ばれる「ジャニーズ帝国」ですが、2019年7月に創業者である「ジャニー喜多川」氏がこの世を去ってから、明らかに崩壊の一途を辿っております。
(※実際に2023年10月に廃業となりました)
その皮切りになったのが、SMAPの解散・独立です。
当時、トップアイドルだったSMAPは、2016年12月に解散し、香取慎吾・草彅剛・稲垣吾郎の3人は翌年にジャニーズ事務所を退社しました。
理由はジャニーズ事務所内での派閥(人間関係)が問題とされておりますが、それ以降、相次ぎ有名タレントが事務所を去っているのです。
・香取慎吾(SMAP)2017年9月 ジャニーズ事務所退社
・草彅剛(SMAP)2017年9月 ジャニーズ事務所退社
・稲垣吾郎(SMAP)2017年9月 ジャニーズ事務所退社
・山口達也(TOKIO)2018年5月 ジャニーズ事務所退社
・今井翼(タッキー&翼)2018年9月 ジャニーズ事務所退社
・渋谷すばる(関ジャニ∞)2018年12月 ジャニーズ事務所退社
・錦戸亮(関ジャニ∞)2019年9月 ジャニーズ事務所退社
・中居正広(SMAP)2020年3月 ジャニーズ事務所退社
・手越祐也(NEWS)2020年6月 ジャニーズ事務所退社
・山下智久(NEWS)2020年10月 ジャニーズ事務所退社
(下記より追記)
・錦織一清(少年隊)2020年12月 ジャニーズ事務所退社
・植草克秀(少年隊)2020年12月 ジャニーズ事務所退社
・長瀬智也(TOKIO)2021年3月 ジャニーズ事務所退社
・岩橋玄樹(King&Prince)2021年3月 ジャニーズ事務所退社
・近藤真彦(ソロ)2021年4月 ジャニーズ事務所退社
・森田剛(V6)2021年11月 ジャニーズ事務所退社
・滝沢秀明(タッキー&翼)2022年10月 ジャニーズ事務所退社
・マリウス葉(SexyZone)2022年12月 ジャニーズ事務所退社
・三宅健(V6)2023年5月 ジャニーズ事務所退社
・平野紫耀(King&Prince)2023年5月 ジャニーズ事務所退社
・神宮寺勇太(King&Prince)2023年5月 ジャニーズ事務所退社
・北山宏光(Kis-My-Ft2)2023年8月 ジャニーズ事務所退社
・岸優太(King&Prince)2023年9月 ジャニーズ事務所退社
・岡田准一(V6)2023年11月 ジャニーズ事務所退社
オスカープロモーションを退社した有名タレント一覧
一方、所属タレントが6,000人を超えるマンモス事務所「オスカープロモーション」ですが、こちらも近年相次ぎ有名タレントが流出しております。
その代表格がオスカープロモーションの看板女優である「米倉涼子」です。
この損失はあまりにも大きく、オスカー帝国はここから崩れていったといっても過言ではありません。
・忽那汐里(女優)2019年12月 オスカープロモーション退社
・草刈民代(女優)2020年1月 オスカープロモーション退社
・ヨンア(モデル)2020年3月 オスカープロモーション退社
・岡田結実(タレント)2020年3月 オスカープロモーション退社
・米倉涼子(女優)2020年3月 オスカープロモーション退社
・リサ ステッグマイヤー(モデル)2020年3月 オスカープロモーション退社
・富岡佳子(モデル)2020年4月 オスカープロモーション退社
・絵美里(モデル)2020年4月 オスカープロモーション退社
・長谷川潤(モデル)2020年4月 オスカープロモーション退社
・堀田茜(タレント)2020年8月 オスカープロモーション退社
・紫吹淳(女優)2020年8月 オスカープロモーション退社
・福田沙紀(女優)2020年8月 オスカープロモーション退社
・剛力彩芽(女優)2020年8月 オスカープロモーション退社
なぜ退社が相次ぐのか
ではなぜ、芸能界で圧倒的な地位を築いている「ジャニーズ事務所」「オスカープロモーション」から退社が相次ぐのでしょうか。
ジャニーズ事務所においては「スキャンダル」などの問題もありますが、この2つの大きな共通点として「組織改革」が一番の要因だと言えるでしょう。
ジャニーズ事務所は1962年に創業して以来、「ジャニー喜多川」が一代でジャニーズ帝国を築いてきました。
しかし、冒頭でもお伝えした通り、2019年7月にジャニー喜多川氏が永眠してしまい、それに伴いジャニーズ事務所の組織が大きく変わってしまったのです。
新社長はジャニー喜多川氏の姪である「藤島ジュリー景子」が務め、副社長には元アイドルの「滝沢秀明」が就任しました。
今まで圧倒的な権力を握り、また所属タレントからしても「父親的存在」であった指導者がいなくなったことで、ジャニーズ事務所に未練を感じるタレントが少なくなってしまったのです。
一方オスカープロモーションですが、この会社も1970年に創業して以来、「古賀誠一」が一代でオスカー帝国を築いてきました。
ジャニー喜多川氏同様、事務所内で圧倒的な権力を握っており、「ワンマン社長」として誰も逆らうことができなかった存在です。
しかし、2020年3月に古賀誠一氏が「会長」に就任し、事務所の実権が古賀誠一氏の「長女夫妻」に移りました。
新社長は「石川薫」というまた別の方がいるのですが、実際に権力を握っているのは「古賀幸子」とその夫(娘婿)「堀和顯(ほりかずあき)」と言われております。
実はオスカーの看板女優であった米倉涼子は、この石川新社長と堀専務のことが嫌いで、「社長が変わったらオスカーを辞める」と常々言っていたのです。
また、オスカーの経営方針が変わったことで、オスカーの社員も大量退職。
この3年間で、160人ほどいた社員の「3割」が辞めてしまったといいます。
タレントと信頼関係を築いていた古参のマネージャーが次々に辞めていったことで、所属タレントとしても「オスカーにいる意味」が無くなったのです。
こうして、社員の退社がタレントの退社を呼び、連鎖退社(事務所崩落)が発生してしまいました。
もちろん、ギャラの問題など個々によって様々な事情はありますが、両社ともきっかけは「組織改編」であることは間違いないでしょう。
新型コロナウイルスにより世界が一変した裏で、大きな帝国が崩れ始めた芸能界。
今まで揺るがなかった「芸能界の勢力図」が変わってしまう日も、そう遠くないかもしれません―。
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