番組に出演するタレントの能力を引き出し、番組全体を指揮するMC業。
MCとは「マスター・オブ・セレモニー」の略で、バラエティ番組や歌番組、情報番組などに欠かせない存在となっていますが、近年では「お笑い芸人」がこのMC業を席巻しています。
お笑い芸人であれば、出演者のトークを上手く盛り上げ、番組を面白おかしく作り上げてくれるからです。
もちろん、お笑い芸人だけでなく「中居正広」や「坂上忍」「マツコ・デラックス」といったトークの上手い芸能人も多数起用されていますが、今回はこのMCのギャラを高い順に「ランキング形式」で紹介していきたいと思います。
※ゴールデン番組(19時~23時)のMCに起用された場合の、1時間の推定出演料
目 次
明石家さんま【1本150万円】Sランク
MCのギャラランキングで見事1位に輝いたのは、お笑いBIG3の「明石家さんま」です。
ゴールデン番組1時間の出演料は、なんと脅威の150万円で、現MC界の最高額に達しております。
週4本のレギュラー番組を持っていると考えると、150万円 × 4本 = 600万円を1週間で稼いでいることになるのです。
明石家さんまは、ギャラに見合う「高視聴率」も獲得しているため、スポンサーの信頼度が高く、テレビ局のコスパ評価は「Sランク」が付けられております。
タモリ【1本120万円】Aランク
明石家さんまに次いで、高額ギャラなのはお笑いBIG3の「タモリ」です。
国民的番組であった「笑っていいとも!」の出演料は1本200万円だったと言われておりますが、現在は番組の制作費が削減されていることもあり、ゴールデン番組1時間の出演料は120万円。
ギャラに見合った視聴率も獲得でき、また「タモリさんの番組だから出る」という大物芸能人も少なくないことから、テレビ局のコスパ評価は「Aランク」が付けられております。
ビートたけし【1本120万円】Cランク
もう一人のお笑いBIG3である「ビートたけし」の出演料は、ゴールデン番組1時間で120万円です。
最盛期は1本200万円~300万円とされておりましたが、近年では予算の削減もあり1本120万円が相場となっております。
高齢となったことから新番組のメイン司会は難しく、「ご意見番」という立ち位置で出演することが増えたため、テレビ局のコスパ評価は厳しめの「Cランク」となっております。
松本人志【1本100万円】Aランク
お笑いBIG3に次いで、MCのギャラが高いのは、ダウンタウンの「松本人志」です。
ゴールデン番組1時間の出演料は100万円で、20年以上ずっと3桁をキープしております。
年々番組の制作費は減少しているものの、タレントの名前だけで視聴率を獲得できる稀少な存在のため、テレビ局のコスパ評価も「Aランク」が付けられております。
浜田雅功【1本100万円】Aランク
松本人志と同じく、ゴールデン番組1時間の出演料が100万円の「浜田雅功」。
人気アスリートや大御所へも物怖じせずつっこめる稀少な存在で、相変わらず評価も高いです。
ギャラに見合う視聴率も獲得出来ていることから、テレビ局のコスパ評価も「Aランク」となっております。
有吉弘行【1本100万円】Aランク
ダウンタウンに並び、MCのギャラ100万円を実現しているのが「有吉弘行」です。
苦難の時代を乗り越えて芸能界に返り咲いた苦労人ですが、有吉弘行がMCを務める番組は安定的な視聴率を獲得できることから、テレビ局のコスパ評価も「Aランク」が付けられております。
中居正広【1本100万円】Bランク
お笑い芸人以外で初めてランクインとなる、大物タレントの「中居正広」。
中居正広のMCギャラは1本100万円で、ジャニーズ退所後も高額ギャラをキープしております。
お笑い芸人に引けを取らない「トークの巧さ」は折り紙つきで番組制作側からも評価は高いですが、フリーとなって「ジャニーズブランド」が無くなってからもギャラがほとんど変動しなかったことから、コスパ評価は「Bランク」とされております。
マツコ・デラックス【1本100万円】Bランク
中居正広と同様、お笑い芸人以外でのランクインとなる「マツコ・デラックス」。
ゴールデン番組のMCギャラは1本100万円で、視聴者評価も高いのが特徴です。
しかし、スタッフに対しても好き嫌いがハッキリしており、またギャラもダウンタウンと同水準ということで、テレビ局のコスパ評価は「Bランク」に位置付けられております。
所ジョージ【1本90万円】Bランク
大物タレントの「所ジョージ」は、1本90万円でランキング9位です。
中高年層には抜群の知名度があり、安定した番組作りを実現できます。
年末年始の特番など、予算が潤沢にあるときなどに起用されることが多く、テレビ局のコスパ評価は「Bランク」とされております。
爆笑問題【1本90万円】Bランク
「爆笑問題」のMC出演料は、所ジョージと同じく1時間90万円とされております。
破天荒の「太田光」と冷静な「田中裕二」のバランスが上手く保たれており、番組制作側の評価も高いです。
テレビ局のコスパ評価は「Bランク」が付けられております。
加藤浩次【1本90万円】Cランク
吉本興業とエージェント契約になった「加藤浩次」のMC出演料は、1本90万円と高額です。
朝の情報番組に起用されてからはイメージがガラッと変わり、構成がしっかりした番組に呼ばれることが多くなっております。
しかし、松本人志など名立たる芸能人と少ししか変わらないことから、テレビ局のコスパ評価は「Cランク」と少し厳しめです。
笑福亭鶴瓶【1本80万円】Bランク
大御所の落語家「笑福亭鶴瓶」のMC出演料は、1本80万円でランキング12位です。
老若男女を和ますそのキャラクターは「好感度」が高く、制作側からも重宝されております。
テレビ局のコスパ評価は「Bランク」です。
内村光良【1本80万円】Aランク
紅白歌合戦の「総合司会」を務めるほどのタレントとなった、ウッチャンナンチャンの「内村光良」。
ダウンタウンにも引けを取らない人気MCですが、マセキ芸能社という事務所柄か、ゴールデン番組の出演料は1本80万円と良心的です。
テレビ局のコスパ評価は「Aランク」が付けられております。
上田晋也【1本80万円】Aランク
バラエティ番組もスポーツ番組も情報番組も「オールマイティ」にこなせる、くりぃむしちゅーの「上田晋也」。
ゴールデン番組のMC出演料は、1本80万円で内村光良と同額です。
抜群の安定感があり、テレビ局のコスパ評価も「Aランク」に位置付けられております。
有田哲平【1本80万円】Aランク
近年、某番組でのMCの評価が高い、くりぃむしちゅーの「有田哲平」。
ゴールデン番組のMC出演料は、相方「上田晋也」と同じく1本80万円とされております。
コンビ間で「格差」がないのは人気の証拠で、テレビ局のコスパ評価も「Aランク」となっております。
今田耕司【1本80万円】Aランク
M-1グランプリやオールスター感謝祭など、大人気番組でMCを務める「今田耕司」。
ゴールデン番組のMC出演料は、内村光良やくりぃむしちゅーと同水準の1本80万円とされております。
番組制作側も安心してMCを任せられる存在で、テレビ局のコスパ評価も「Aランク」が付けられております。
後藤輝基【1本80万円】Aランク
抜群のワードセンスとキレのあるツッコミでお茶の間を沸かす、フットボールアワーの「後藤輝基」。
ゲストや他の出演者のトークを必ず笑いに持っていく技量があり、制作側からの信頼度もあついです。
ゴールデン番組のMC出演料は1本80万円で、テレビ局のコスパ評価も「Aランク」となっております。
サンドウィッチマン【1本80万円】Aランク
好感度芸人No.1の称号を持つ、サンドウィッチマンの「伊達みきお」と「富澤たけし」。
NHKから民放キー局すべてでレギュラー番組を持ち、視聴者の評価も抜群に高いです。
彼らのMC出演料は1本80万円ですが、知名度・好感度に対しては意外に良心的。
もし吉本興業などの大手芸能事務所だった場合、もう少し高かった可能性もあります。
テレビ局のコスパ評価は堂々の「Aランク」です。
千鳥【1本80万円】Sランク
お笑い界で圧倒的な地位を築いた「千鳥」のノブと大悟。
その勢いはとどまることを知らず、「令和のダウンタウン」とも呼ばれております。
CMにバラエティ番組に引っ張りだこの2人ですが、ゴールデン番組のMC出演料は1本80万円と良心的。
視聴率がとれるにも関わらずこの価格は「費用対効果」が良く、テレビ局のコスパ評価は「Sランク」が付けられております。
若林正恭【1本75万円】Aランク
MCギャラランキング第20位は、オードリーの「若林正恭」で1本75万円です。
若林正恭のMC力は業界内でも評価が高く、若手の中では頭一つ抜けております。
近年、特番の司会者としてのオファーも増えてきており、今後大化けする可能性もあります。
費用対効果が良いことから、テレビ局のコスパ評価は「Aランク」です。
東野幸治【1本70万円】Aランク
ベテラン芸人「東野幸治」のMC出演料は、1本70万円でランキング21位です。
今田耕司には少し劣っておりますが、大御所に対しても物怖じしないスタンスが高評価となっております。
テレビ局のコスパ評価は「Aランク」です。
博多華丸・大吉【1本70万円】Aランク
サンドウィッチマンと共に、好感度の高い芸人である「博多華丸・大吉」。
特に「博多大吉」はタレント出演本数ランキングで1位を取るほどの人気っぷりで、業界内でも評価はすこぶる高いです。
制作側が安心してMCを任せられる存在で、コスパ評価も「Aランク」が付けられております。
坂上忍【1本70万円】Dランク
フジテレビが主戦場となっている俳優の「坂上忍」。
国民的番組「笑っていいとも!」に出演したことで再ブレイクを果たし、歯にきせぬ発言が現在でも視聴者の支持を得ております。
ゴールデン番組のMC出演料は1本70万円。
しかし、前日になって台本をひっくり返すなど「制作側からの使いやすさ」という点では評価が低く、慣れ親しんだテレビ局でないと新たに起用しづらい問題はあります。
テレビ局のコスパ評価は、最も厳しい「Dランク」です。
上沼恵美子【1本70万円】Dランク
2020年に、25年間MCを務めた「快傑えみちゃんねる」が終了した、大御所芸人の「上沼恵美子」。
ゴールデン番組のMC出演料は1本70万円とされておりますが、坂上忍同様「使いづらさ」の点で評価が低く、新たなオファーは難しいと言えます。
テレビ局のコスパ評価は、最も厳しい「Dランク」です。
設楽統【1本60万円】Aランク
朝の情報番組のMCを務める、バナナマンの「設楽統」。
タレント出演本数ランキングでは「博多大吉」に続き2位となった人気者ですが、MC出演料は1本60万円と良心的です。
そのため制作側もMCに起用しやすく、コスパ評価は「Aランク」に位置付けられております。
南原清隆【1本60万円】Cランク
日本テレビの某番組でMCを務める、ウッチャンナンチャンの「南原清隆」。
相方の「内村光良」との格差は広がりつつありますが、ゴールデン番組のMC出演料は1本60万円と言われております。
テレビ局のコスパ評価は、少し厳しめの「Cランク」です。
宮根誠司【1本60万円】Cランク
関西では根強い人気がある、フリーアナウンサーの「宮根誠司」。
ゴールデン番組のMC出演料は1本60万円ですが、近年「冠番組」の視聴率が低迷しており、費用対効果は下降気味です。
テレビ局のコスパ評価は「Cランク」が付けられております。
恵俊彰【1本50万円】Cランク
人気番組「フレンドパーク」に出演していたことでTBSと強い繋がりを持っている、ホンジャマカの「恵俊彰」。
TBSの帯番組でもMCを務める彼ですが、ゴールデン番組のMC出演料は1本50万円とされております。
周りに比べ「出演料」は安いですが、人気・知名度も劣ってしまうことから、テレビ局のコスパ評価は「Cランク」となっております。
山里亮太【1本50万円】Aランク
恵俊彰と共に、ゴールデン番組のMC出演料が1本50万円とされる、南海キャンディーズの「山里亮太」。
山里亮太は、女優の「蒼井優」と結婚してから女性視聴者の好感度が上がり、またトークも抜群に上手いことから、業界内での評価は高いです。
現在は「深夜帯」のMCが多いものの、今後はゴールデン番組のMCに起用されていく可能性もあり、テレビ局のコスパ評価は「Aランク」が付けられております。
羽鳥慎一【1本40万円】Bランク
元日本テレビのアナウンサーであり、現在は「フリー」として活躍する「羽鳥慎一」。
ゴールデン番組のMC出演料は1本40万円と、今回のメンバーの中では最安です。
しかし、女性の好感度は高く、費用対効果が良いことから、テレビ局のコスパ評価は「Bランク」が付けられております。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した「番組出演料」はあくまでも一例で、テレビ局や番組・時間帯によってバラつきはありますが、大まかなイメージは上記の通りです。
しかし、YouTubeやネット番組の台頭で「テレビ離れ」が加速し、コロナ禍で企業スポンサーが付きにくくなった今、番組の制作費はどんどん削減傾向になっており、より安く起用できる「若手芸人」の需要が増えてきました。
テレビ局も芸能界も刻一刻と変化しており、このランキングが今後どのように変化していくのか、要注目です。
参考資料:女性自身
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